マブラヴ
1475話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
94はあくまで戦術機だ。
勿論技術班がその気になれば、TYPE94を改修出来るだろうが……その技術は、正直に言ってこのマブラヴ世界の技術者にとってMS技術というのは未知の部分が大きすぎる。
であれば、ボーニング社からの協力を得るのはやむを得ない。それは分かるが……
「戦術機の技術的な蓄積という意味で、ボーニング社の協力を得るのは分かる。だが……それでもやっぱり、今回の件でアメリカ人のパイロットを使うってのは、正直どうなんだ? 日本の戦術機特性にアメリカ人は合わないだろう?」
そう、結局のところ問題はそこになってしまう。
「はい、私もハイネマン氏にそう言ったのですが……その……」
そっと視線を逸らす篁。
この様子を見る限りだと、話を誤魔化されてしまったのか?
「ふむ、フランク・ハイネマンか。私が聞いた話では、戦術機開発の鬼と呼ばれる程の人物であると聞く。そのよう人物が推薦するのだから、そのアメリカ人パイロットにもなんらかの理由があるのではないか?」
俺の隣で篁の話を聞いていたスレイが、そう呟く。
本当にそこまでの人物であるのなら、確かにそうであっても不思議ではない。
だが……それでも、そんな真似をするのであれば、最初から日本人をテストパイロットにした方がいいと思うのは俺だけか?
「私も、ハイネマン氏のような著名な方であればなんらかの理由があると思ったのですが……」
結局話は分からない、か。
「それで、そのパイロットは?」
「現在訓練中ですので、後で紹介します。……その、色々と失礼な言動を取るかもしれませんが、大きな目で見て貰えると……」
なるほど、もう来てるのか。
にしても、失礼な言動?
「何だ、問題児なのか?」
「ええ。その、それもとびっきりの……まぁ、アルゴス小隊のメンバーには他にも色々と問題児が多いのですが」
溜息を吐く篁の様子を見ると、かなり心労が溜まっているらしい。
問題児、か。まぁ、自分の腕に覚えのある人間というのは、多かれ少なかれ個性的な性格になる。
その辺は、シャドウミラーの実働班を見れば誰しもが納得してしまうだろう。
……シャドウミラーの実働班の中で一般的な性格をしているのは、レイとギルバートくらいじゃないか?
いや、ギルバートも姫様命である以上、一般的とは言えないか。
そうなると、やっぱりレイ……スティングもそれなりに一般的か? でも、アウル程ではないにしろ、好戦的なのは変わらないしな。
「まぁ、シャドウミラーの実働班に比べれば多分マシだろう。それでXFJ計画の進展はどうなっている?」
「そう、ですね。本来ならもう少し進んでいる筈だったのですが、MSの技術とボーニング社の……戦術機の技術の融合の件で多少
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ