マブラヴ
1475話
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だが、それも当然だろう。同じ戦術機であっても、日本の戦術機とアメリカの戦術機ではその使用用途が大きく違う。
近接戦闘を重視している日本と、遠距離からの射撃を重視しているアメリカ。
個人的な趣味で言えば、俺は射撃重視なのでアメリカの戦術機が好みなんだが……今回作るのは、TYPE94の改修型だ。
つまりそれを使うのは日本であり、パイロットも日本人だ。
……そう考えれば、何故ここでアメリカ人をテストパイロットとして呼ぶのか。その辺の考えが全く理解出来ない。
俺の隣では、スレイもまた疑問を表情に現している。
だが、俺達2人の視線を受けた篁は、そっと視線を逸らす。
「その、私もそう言ったのですが……ボーニング社から派遣されてきたハイネマン氏が用意したテストパイロットが、アメリカ人だったのです」
「……何故ボーニング社から人が派遣されてくるんだ?」
「不知火弐型には、シャドウミラーの技術の他にボーニング社の技術も使われていますので、その関係です」
なるほど。シャドウミラーの技術だけではなく、ボーニング社の技術も使ってるのか。
考えてみれば、それ程不思議な話ではない。
ボーニング社と言えば、アメリカの中でも最大級の兵器会社だ。
当然現在のマブラヴ世界の地球では、戦術機が主力兵器となっている。
……いや、ガン・ルゥの生産量を考えると、いつか抜かれるようになってくるかもしれないが、それでも今の主力兵器が戦術機なのは事実だ。
そもそも、ガン・ルゥに出来るのはあくまでも二次元での行動だ。それに対して戦術機は三次元での移動を可能としている……というか、得意としていることもあるから、何だかんだで戦術機の優位は動かないだろう。
ガン・ルゥで近接戦闘とかまず無理だし。
他にはリニアガン・タンクもあるが、こっちは基本的に攻めてくるBETAを相手にする時に使うのが一般的だ。
……まぁ、今のこの世界ではハイヴをどんどん攻略しているので、残っているハイヴの数はそれ程多くはない。
オリジナルハイヴと、その周辺にあるくらいだろう。
全部で……4つとか5つとか、そのくらいだった気がする。
つまり、今はハイヴ攻略よりもハイヴから出て来たBETAを迎撃する方が多いので、リニアガン・タンクでも全く問題がないと言えばないんだが……それでもやっぱり戦術機の方が重要なのは事実だ。
で、ボーニング社というのは当然アメリカが最盛期の時には戦術機を多く作っていた。
いや、アメリカが落ち目の今ですら、この世界で作っている戦術機のかなりの部分にボーニング社が関わっている。
そんなボーニング社だけに、戦術機のノウハウという一点においては未だにこの世界のトップに等しい。
そして、幾らMSの技術が融合していようが、TYPE
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