暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part2/ラ・ヴァリエールにて
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怪獣災害でトリスタニアの方角は特に荒れているというのに、休暇中にもかかわらず家に戻ろうともせずに、舞台に出るなんて下賎な真似をするなんて…危機感が足りていないんじゃなくて?」
エレオノールはかなり気が立っていた。ルイズが実家に内緒で何かをやっていることは各章が着いているし、実際にちょくちょく目撃している。それもアンリエッタ名義で。魔法がロクに使えない妹がなぜそんなことをしているのか理解に苦しんだ。
「とにかく、あなたには家に戻って花嫁修業でもしてもらうわ」
「は、花嫁修業!?」
いきなりの無茶振りにルイズは仰天する。
「そ、そんな…それならエレオノールお姉さまの方から…ひぃ!?」
本来なら長女であるエレオノールの方が咲に結婚するべきではないか。そう指摘を入れようとしたが、ルイズはすぐに恐怖のあまり悲鳴を漏らしてしまう。
後悔したがすでに遅かった。エレオノールの背後から絶対零度の氷さえも溶かしかねないほどの獄炎が燃え上がっていた。
「ちびルイズううううう………」
「え、あ、あの…お姉さま…?」
「この私に嫌味を言えるようになるなんて、態度だけは大きくなったものねええええ……」
完全にぶち切れていて許してくれそうな雰囲気などまったくない。逃げたくても逃げられないルイズは、今度は両頬を抓られ、強引に引っ張りあげられた。
「ええそうよ!!婚約は解消よ!か・い・しょ・う!!まったく、なんだって『もう限界』なんだそうよ!まったくどうしてかしらねえええ!!!?」
エレオノールの結婚云々については、シュウがはじめて王立アカデミーを来訪し、そこに保管されていたジャンバードの解析に向かった際、そこの研究員たちの間でも噂になっていた。
ルイズ以上に気性が荒く、その分嫉妬深い性格が災いしたエレオノールは、婚約者であるバーガンディ伯爵との婚約を破棄されてしまったのだ。しかも、哀れなことに頭に血が上りすぎてそれに気がついていないらしい。これではまた婚約者を立てても、第二第三の被害者が出てしまうだろう…マリコルヌのようなドMでない限りは。
しかし、不幸なことにこれをルイズは知らないままだったため、そのあたりの気遣いを怠ってしまったのである。
「い、ひゃあああうううう…!!」
しかし、もはや八つ当たり…ルイズの頬は、モチロンでつかれた餅のごとく伸ばされていくのだった。


その、ある種の悲惨な光景をサイトとハルナも見ていた。
「ルイズの奴、大丈夫かな…」
エレオノールのおっかなさはもはや一目瞭然。今朝のエレオノールの強引さもあいまって、サイトはルイズが心配になってきた。
「でも、ルイズさんのお姉さん、ちょっと酷いわ…何もあんなに酷く当たらなくなっていいじゃない。まるで彼氏に振られた苛立ちをぶつけてるみたい」
悪意で占められているわけではないが
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