328部分:第四十四話 無限の剛力その五
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に消えた。もう何処にもなかった。ドーマはそれを見てすぐに察した。アルデバランはそのグレートホーンで何をしたのかを。
「そう来たのか」
「剛には剛だ」
実にアルデバランらしい言葉であった。
「そういうことだ」
「確かにな。やはり貴様は恐ろしい男だ」
ドーマはアルデバランのその力を見たうえで述べた。
「俺のこの技を打ち消したのは貴様がはじめてだ」
「俺もはじめてだ」
そしてアルデバランも言うのだった。
「俺の技が完全に打ち消されたのはな」
「全くの互角か」
ドーマはここでお互いの実力を完全に見極めた。
「面白い。完全に互角ならばだ」
「どちらが勝つかわかりはしない」
「いいことだ。ではタウラスよ」
またしてもここで言葉を出すドーマだった。
「今よりそれをはっきりさせよう」
「どちらが勝つのかな」
「力と力」
やはりドーマが求めるのはそれだった。
「剛と剛。どちらが勝つのかな」
「それがはっきりする」
二人の対決は正念場を迎えようとしていた。空中庭園は二人の凄まじい小宇宙で完全に覆われていた。バビロンでの戦いは最後の局面の大詰めを迎えているのだった。
第四十四話 完
2009・8・7
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