第3章:再会、繋がる絆
第67話「休息の間に」
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る事のない...天巫女が所持していた時の?」
「ああ。シュラインが宿っている今、それが可能だ。」
そして、一つさえ変質していないジュエルシードがあれば、他のも直せるしな。
「でも、ロストロギアに干渉だなんて...。」
「不法所持と無断使用が禁止なんだろ?所持はリンディさんとクロノから既に許可を貰ってるし、使用してる訳じゃないからな。」
飽くまで解析と修正だ。多分法には引っかからない...はず。
「いや、もうこの際そこには目を瞑るよ。問題は...。」
「直せるかどうかなら安心してくれ。既に大体は把握してある。」
「えっ?」
僕の言葉にユーノは固まる。
...あぁ、そっか。ユーノにとっちゃ、“ロストロギアを既に解析してある”って言ったのと同義だもんな。普通は驚く。
「ジュエルシードはシステム的な構造をしていないからな。そうやって視点を変えて解析をすれば、大体は分かる。」
「そういうものではないと思うけど...。」
「生憎、解析魔法は得意でね。」
創造魔法があるからこそ、ものの構造を視る解析魔法も得意になっている。
だからジュエルシードがあんなに早く解析できたのだろう。
「とにかく、これから集中する。異常があれば対処してくれ。」
「わ、わかった。」
霊力を用いて魔力結晶の魔力を操り、魔法を行使する。
ジュエルシードに解析魔法を通して干渉し、“歪み”に手を加えていく。
「っ......!」
マルチタスクをフル活用し、周りが一切見えなくなる程に集中を高める。
普通の所には触れず、異常な所には刺激を与えずに直していく。
「(ここは後回し、こっちはこうして、これは魔力を流しながら...。)」
魔力を流し、整え、正していく。
時限爆弾のコードを切って解体するかのように、細心の注意を払いつつ順番に“歪み”を少しずつ直していく。
「(制限時間は10分余り。...このペースなら、行ける...!)」
“流れ”が掴めてきたので、さらにペースを上げる。
そうして、僕はジュエルシードの修復に没頭した。
「っ.....は、ぁっ....!」
まるで止めていた息を再開するかのように、息を吐く。
それと同時に、魔力結晶の魔力が切れ、僕の干渉は終わった。
「っ、ぁー...頭使いすぎた...。」
「...それで、結果はどうなの?」
椅子の背もたれにぐったりともたれ、反るように後ろを見る。
そこで椿が結果を聞いてくる。
「....シュライン。」
〈.....完璧です。まさか、こんな短時間で直すとは...!〉
「...って訳だ。疲れた...。」
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