327部分:第四十四話 無限の剛力その四
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第四十四話 無限の剛力その四
「やはりサジタリアス。只者ではない」
「黄金聖闘士の中でも最強格と言われるだけはある」
「苦しまないようにしておいた」
アイオロスは目を閉じてその四人にまた告げた。
「ゆっくりと眠るがいい」
「む、無念・・・・・・」
「何と恐ろしい男・・・・・・」
四人はそれぞれ最後の言葉を出しそのうえで遂に崩れ落ちた。アイオロスと四人の狂闘士達の戦いは彼の勝利に終わった。だがこれで戦いは終わりではなかった。
「さて」
アイオロスは目を開いてある場所を見るのだった。
「ここでの最後の戦いはどうなるか」
見ればアルデバランはドーマと対峙を続けていた。まだお互い動いてはいなかった。
アルデバランは腕を組んだままでドーマは構えてさえいない。お互いその姿勢で睨み合ったまま動こうとはしないのであった。
「どうした、タウラスよ」
ドーマがその腕を組んだアルデバランに対して問うてきた。
「攻めては来ないのか」
「そういう貴様はどうなのだ」
問われたアルデバランは逆に彼等に問い返した。
「貴様は攻めはしないのか」
「俺の技を見たいというのか」
「貴様が見せるというのならな」
今度はこう返すのだった。
「見せてもらおう」
「俺の技をか」
「そうだ。どうするのだ」
ドーマに対してまたしても問うた。
「貴様の技を。俺に見せるのかどうか」
「既に貴様の技は見ている」
ドーマはアルデバランに匹敵するその巨体を誇示しながら言葉を出した。
「そして今度は俺の番だ」
「それならばか」
「そうだ。では見せよう」
ドーマの動かないうちから強大な小宇宙がさらに高まった。
「このモロクのドーマの技をな」
「むっ!?」
「一つ言っておく」
ドーマは沸き起こる己の小宇宙の中でアルデバランに対して告げてきた。
「この俺の力を甘くみないことだ」
「貴様の力をか」
「タウラス。俺は貴様の力もまた甘く見てはいない」
このこともまた言うのだった。
「それと同じだ。俺の力も甘く見ないことだ」
「それは安心していい」
ドーマの言葉に対して表情を変えず返すアルデバランだった。
「既にわかっていることだ」
「既にか」
「貴様のその強大な小宇宙」
彼が言うのはこのことだった。
「それでわかる」
「俺の小宇宙でだな」
「それだけの小宇宙を持っている者はそうはいない」
アルデバランはそのことがよくわかっているのだった。
「今まで俺が対峙したどの狂闘士達よりも遥かに強大だ」
「それでわかったのならばいいことだ」
それでいいとしたドーマだった。
「俺は八大公の一人」
「狂闘士達の頂点に立つか」
「それと共にアーレス様を御護りする最後の護りでもある」
アー
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