暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン?the Resurrection Lightning?
?the Resurrection Lightning?
第一刀:始まりの鐘
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
ダークside

「よっせいっ!」

俺はライトにレベル勝負するぞと言うメッセージを送り、ホルンカの森でレベル上げをしていた。序でにアニールブレードも貰っておこうと言う算段もあったけど。

「んー、やっぱりここのリトルペネントの設定は変わってねぇか」
初期の剣である?スモールソード?を振ってモーションを確認する。

「ソードスキルも変更なし……っと。まぁ、上に行きゃ色々変わってるか」
?スモールソード?を背中に納めようとすると、草がガサガサッと音を立てる。

「ッ!」

納めかけた?スモールソード?を停止させ、少しそこからジャンプして離れる。

(Mobか……?いや、リトルペネントは三層のトレントのような物はなかったはず……新手か?)

俺は警戒して動かない。俺はこのゲームをもうひとつの現実としてみている。いや、見てしまっている、といった方が良いか。
死んでいい命は一つもないとし、常に油断せずに警戒するスタイルだ。PK推奨なら尚更当然だ。

(そう言えば警戒してる理由って何だったか……。まぁ、どうでもいい)

?スモールソード?を抜いて、草に向ける。

「出てこいよ……。居るんだろ」

ガサガサッ!と音を立てると、何かが出てきた。
それは人だった。

「……」

「お前……なにもんだ」

警戒して動かない。剣を向けてそいつに質問する。

「……そっちこそ、何者?」

フードを被っているから性別が分からないが、声質から言って女性らしい。

「……警戒して損したぞ」

?スモールソード?を納めて、俺は歩き出す。

「……」

「……」

俺の背中に視線が突き刺さる。恐らく、先程の女性が追いかけてきているらしい。

(苦手なんだけどなぁ……仕方ねぇ)

俺は隠蔽(ハイディング)を発動し、木の上にジャンプして飛び移る。

(わりぃけど巻かせて貰うぜ)

静かに木の上を駆け、女性を巻く。
しかし、だ。

(よめてる)

目の前に女性が現れた。

「なっ!?」

脚を滑らせ、木から落ちる。

(隠蔽してたのに見破られた……!索敵(サーチング)持ちか!)

索敵とは、プレイヤー側の特殊技能の一つで、プレイヤーやMobの索敵、不意討ちを防ぐのにもっぱら使われる初期スキルだ。俺は索敵じゃなくて隠蔽を選んだけど。
そのまま地面に落下して背中を打つ。
肺の空気が一気に抜ける感覚に襲われ、動けなくなり、女性が俺を見下ろす形になる。

「……やっぱり」

女性は呟くと、フードを脱ぐ。
髪は金髪で、翡翠色の眼がかなり印象的だった。

「ねぇ、運命って(しんじる)?」

「は?」

そして、かなり不思議な奴だった。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ