マブラヴ
1474話
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くカリンダ基地へと到着する。
基地の前では、厳重なチェックを受ける事になるが……この辺は仕方がないだろう。
ここで行われているのは、戦術機の改修とシャドウミラーがもたらした技術を少しでも自分達のものにするといった行為だ。
普通に考えて、それを狙ってくるような者もいるという事だろう。
既にこのマブラヴ世界において、BETAというのは恐怖ではない。
勿論シャドウミラーがこの世界に来る前にBETAに受けた被害は大きく、その被害者達は強いトラウマを抱えている者も多い。
だが、俺達シャドウミラーの力によってBETAの襲撃を撃退し、ハイヴを占領し、各種兵器を輸入し……と、そんな具合にこの世界の人類側の戦力は強化されており、今ではシャドウミラーがいなくてもハイヴを攻略出来るまでになっている。
そんな今のマブラヴ世界にとって、BETAというのは既に資源に近い存在だ。
何しろ、BETAの死体が詰まったコンテナは今のマブラヴ世界にとって主要な輸出製品なのだから。……いや、製品って言葉はおかしいな。輸出資源と呼ぶべきか?
ともあれ、そんな具合にこの世界の国々はBETAを輸出して俺達から資源を購入している。
少し歪な世界構造だと思わないでもないんだが、ユーラシア大陸の殆どがBETAによって蹂躙されて、資源の殆どが消滅してしまってる以上、これは仕方がないだろう。
ともあれ、そんな具合に基地でBETAの襲撃を警戒するといった事はもうない。
だが……その代わり警戒しているのが、人。
この世界の中でも最新に近い技術が集まってきているのだから、当然産業スパイのような真似をする者も多い。
また、国ではなくても企業としてその技術を入手しようと考えている者も決して少なくはなく、こうして警戒が厳重なのはそれが理由だろう。
俺達がシャドウミラーのメンバーであると知っても、きちんと各種情報を確認するというのは好印象だ。
オーストラリアとイギリスという、プロミネンス計画の後ろ盾になっている国も技術の重要さはしっかりと理解しているのだろう。
オーストラリアとイギリスは元々縁が深い。
だからこそ、二国がバックアップに回っているのに致命的な決裂の類はないのか。
……ああ、日本がバックアップじゃなくて直接プロミネンス計画に参加しているのは、もしかしてそれが理由か?
「アクセル、どうやら出迎えらしいぞ」
基地の中に入って暫く車を運転していると、不意に運転をしているスレイからそんな声が聞こえてくる。
スレイの視線を追うと、そこには2人の人影があった。
……ん? あれ? 何かその中の片方に見覚えがあるような……
見た感じでは日本人だけど、日本人の知り合いなんてマブラヴ世界では……いや、多いな。
何だかんだと、シャド
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