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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十七話 STAR T SABER《星と刃》
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、それだけでも十分に難しい。過去にはそう言った経歴の選手がどんでん返しで上位選手を打倒し、都市本戦への出場を果たす……などと言う出来事も、多く起こっているのだ。彼女がそうである可能性もあるし、そう言ったどんでん返しに人は感動と興奮を覚えるものだ。

「[さぁ、くしくも、熟練(ベテラン)VS新人(ルーキー)、居合剣士VS格闘戦技!!全くの対局と言っていいこの二人が今、激突しようとしています!!]」

立ち会う。
リング上に立った二人が文字通り向かい合い、互いを見つめ、主審から改めてのルール説明を受けたのち、ゆっくりと両者は互いにリング端へと離れて行く。

「…………」
「シッ……シッ……!」
静が二瞑目するミカヤに対して、ミウラは体を温めるように軽くシャドーボクシングをしていた。
エリートクラス一回戦の試合ルールは、4分1ラウンドを4ラウンド、LIFEは12000ポイントだ。大会全体からいえば消して多くはないが、それでもノービスクラスやスーパーノービスクラスよりは多い、といえた。

会場の空気が張り詰め始める中、ヴィータが一言、ミウラに声を駆ける。

「作戦は任せろっつってたけど、大丈夫か?」
それは試合前に、ミウラがヴィータに言った言葉だった。試合前に唐突に、ミウラがコーチ二人に、戦術プランを任せてほしいといってきたのだ。とはいえ、今まで彼女にその辺りを完全に一任したことはあまり無い。大会ゆえのやる気が感じられるのは結構なことだったが、その辺りはまだ、一抹の不安が残っていた。
しかしそれを知ってか知らずか、ミウラははっきりとうなづいて答える。

「大丈夫です!ボクにも、ボクなりの考えがあるんです……」
「…………」
微妙な表情のヴィータを残して、ミウラはリングへと進み出た。


そして、予備ベルが鳴る。




「[Ready set──]」
無機質な女性の機械音声。その声が、周囲の空気の緊張を、最高潮に高め……





「…………」
「…………ッ」






「[────Fight!!]」
星と刃の戦いが、幕を開けた

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