暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十七話 STAR T SABER《星と刃》
[17/18]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
なか楽しそうじゃないか。子供たちと一緒になって」
映像に写るのは、ノーヴェを中心にガッツポーズをするちびっ子たちと、アインハルト、そして彼らの後ろで、なぜかばたばたと何も書かれていない旗を振るライノである。かなりのスピードだ。はたが二つに増えて見える。
こちらもこちらで、ライノの存在がいろいろなものを台無しにした動画になっていた。
ちなみに、この時ライノがなぜこんなことをしていたのか、その全ては、今も謎に包まれている。
───
彼方にて、少女は未だ相対せぬ友であり、好敵手を想う。
「ボクが、ヴィヴィオさんと戦うのは三回戦……この戦いと、もう一つ勝った先……でも、ヴィヴィオさんと戦えたら、きっと楽しいですよね……そのためにも、ボク、頑張ります!!」
────
彼方にて、女は自らが雪辱を果たさんと誓った、好敵手を想う。
「先ずは初戦突破……それから都市本戦まで、一直線だ!!」
────
「スターセイバー──」
────
「武装形態──」
────
「──セット・アップ!!」
────
「──天瞳流《嵐鎧》!!」
────
思うは一つ、ただ……前へ。
────
「[皆さま、お待たせいたしました、予選四組、エリートクラス第一回戦、選手入場です!!]」
まばらだった会場のざわめきが、歓声へと変わる。リングから少し離れた入場口から入ってくる二人は、そのどちらもがヴィヴィオ達にとっては顔見知りのものだ。
「[レッドコーナーからはIM七回出場!!内5回が都市本戦出場という猛者!!天瞳流抜刀居合師範代、ミカヤ・シェベル選手っ!!]」
歓声がひときわ大きく上がるのは、この会場に今いる殆どの人々が彼女の試合を見に来ているからだ。これまで出場した七回中、此処五回すべてに置いて都市本戦に出場しているという実績、多くに知られ、その戦術を分析され、しかし尚も強者の座に位置し続ける確かな実力、その双方に裏付けられた絶対的な信頼から、彼女の都市本戦出場は当然の未来と予想されている。であれば当然、その動向に注目が集まるのは、出場選手であれそうで無かれ、自明であった。
対するは……
「ブルーコーナー!こちらは初参加、フレッシュルーキー!!ストライクアーツ八神流、ミウラ・リナルディ選手っ!!」
歓声は先ほどまで程大きくないものの、それでも多くの注目の目線が向いた。ミウラが注目を集める最大の理由の一つは、なんといっても彼女が“初出場”であるという点であろう。エリートクラスは元来、予選大会の中でも最上位の大会、それこそ、都市本戦参加の有力候補となる上位選手たちも、普通に出場するランクの大会である。逆に言えば、それほどにの強者が集まる大会に、初出場の選手が出場するのは
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ