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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十七話 STAR T SABER《星と刃》
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ぇっ!?」
「あー、いや、まぁ緊張してねーならいいぞ!してねーなら!」
ガーン、といったような擬音が似合いそうな表情と共に半泣きになるミウラを、慌てたようにヴィータはなだめた。緊張克服のために練習して、何とかガチガチを脱したと思ったらこれである。なかなかどうして難しいものだ。

[You`ve Got mail]
「ふぁっ!?」
「ん?」
唐突に、ミウラのデバイスであるスターセイバーがメールの着信を知らせた。不意を打たれておかしな声を出したミウラが、ワタワタと手をばたつかせながらメールを開く。動画付きのそれを少しパニくりながら開くと……

「プフォッ!!?」
「!?」
いきなり乙女にあるまじき吹き出し方をした彼女に、コーチ二人がびくりと一瞬引く。

「ふふっ……あはははは!!」
「な、なんだどうした?」
いきなり笑い始めたミウラに、何事かと二人が動画を覗き込むと……

「ぶふっ!!」
「くっ……!」
ヴィータが吹き出し、驚くべきことにザフィーラも顔を逸らした。内容は簡単に言えば、ヴィヴィオ達チームナカジマによる、応援メールだった。

[ミウラさん、ファイトです!緊張しないで頑張ってくださいね!!]
[私達チームナカジマも]
[[[頑張ります!!]]]
[が、頑張ります!]
そんな暖かいメッセージが流れる……何故か、戦隊もののヒーローのように差風にV字に手を広げているヴィヴィオ達と共に。
それだけでも十分おかしいというのに、何よりおかしいのが

[・・・・・・!]
[・・・・・・・・!]
[・・・・・・・・・・・・・・!!!!!]

中央後方で完全な無言のままY字に手を広げて立っている男だ。ライノである。超良い笑顔だ。「 超 絶 」良い笑顔なのだ。なのに何も言わずにただ笑顔で主張しながら突っ立っているだけ。なんというか、子供達だけならただの可愛い動画であったはずが、彼の存在が全てを台無しにしている。

「ら、ライノさんもヴィヴィオさんも……面白い、方ですね……!」
「内容が、頭に入りにくいな……!」
「な、何つーか、なんなんだよこのライノは……!!」
周囲の奇異の目線にさらされながら、爆笑する彼らが落ち着きを取り戻すまでに、たっぷり3分を要した。

────

[ミカヤさんに教わった事を全部出しきって、私達も頑張ります!!ミカヤさんも、思いっきり楽しんできてください!!]
「…………」
応援のメッセージを聞きながら、ミカヤは腕を組んで微笑んだ。

「全く、ナカジマちゃんは可愛い弟子を持ったものだな……これは、私も頑張らなくては。それにしても……」
ミカヤは映像をもう一度見ると、少しだけ苦笑して言った。

「・・・・・・・・・・・・!!!!!!」
「あー、彼も、なか
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