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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
320部分:第四十三話 アイオロス見参その四
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第四十三話 アイオロス見参その四

「ではどのようにして防ぐのだ?」
「これだけの攻撃を」
「見るのだ」
 アルデバランは尚もその両腕を組んだままである。
「このアルデバランの戦い方をな」
「むっ!?」
「これはまさか」
「そうだ。見るのだ!」
 今あるデバランは高らかに叫んだ。
「タイタンズノヴァ!!」
 腕を組んだまま技を繰り出した。するとその場を凄まじい衝撃が襲った。
 確かにアルデバランの足元には何もない。あるのは階段だけである。だがその階段は崩れず凄まじい衝撃が下から上に放たれたのだった。
「な、何っ!!」
「地震だと!!」
「大地がないというのに!」
「タイタンズノヴァは確かに地震を起こす」
 アルデバランは驚きを隠せない彼等に対して告げた。
「しかしだ」
「しかし!?」
「まさかこれは」
「そう、そのまさかだ」
 既に五人の攻撃も打ち消されていた。アルデバランのその圧倒的な攻撃の中に。完全に消されてしまったのであった。
「タイタンズノヴァは大地を破壊して地震を起こすのではない」
「その小宇宙でか」
「貴様のその小宇宙で」
「その通りだ。例え大空にいようとタイタンズノヴァは敵を倒す」
 そこまで強力な技なのだった。
「貴様等とてだ」
「くっ、この衝撃・・・・・・」
「これ以上は・・・・・・」
 凄まじい衝撃に五人の狂闘士達は耐えられなくなっていた。そうして遂に下から上に吹き飛ばされるのだった。
「う、うわあああああああーーーーーーーーっ!!」
「ぐわああああああああーーーーーーーーーっ!!」
 そのまま天井まで吹き飛ばされそこから叩き付けられた。勝負ありだった。
「おのれ、まさか小宇宙で地震を起こすとは」
「タウラス、そこまでの力を持っていたとは」
「恐るべき男・・・・・・」
 彼等のダメージは既にかなりのものだった。今まさに倒れ伏そうとする。その中で何とか声だけは出して呻いているのであった。
「やはり我々では」
「適わなかったというのか・・・・・・」
「黄金聖闘士の力は惑星に匹敵する」
 アルデバランはその彼等に対して告げた。彼等の方は見てはいないが。
「それならば。この程度はな」
「見事。しかし」
 その中でマーテルが言ってきた。彼女もまた致命傷を受けていた。
「まだ四人いる」
「貴様等の同志達か」
「そうだ。そしてドーマ様もだ」
 そのモロクの男である。
「モロク様ならば我等の仇を取って下さる」
「タウラス、貴様がどれだけ強かろうとも」
「ドーマ様には勝てない」
 狂闘士達は今にも事切れようとする中でこうした言葉を出すのだった。
「そう、決してだ」
「冥界で会おう」
 これが彼等の最後の言葉になった。
「それではな」

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