320部分:第四十三話 アイオロス見参その四
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会うのを楽しみにしている」
ここまで言って彼等は事切れた。アルデバランは彼等の小宇宙が完全に消え去ったのを感じながら階段を進みはじめた。暗闇の円筒を思わせる空間に螺旋状に続くその階段を登り遂に。彼は空中庭園に出たのだった。
そこには緑の木々と色とりどりの様々な花々があった。砂漠の中にあるそれはまさにオアシスであった。実際に水も豊かに流れ川や池を造っていた。アルデバランはその中に出たのであった。
「ここがバビロンの空中庭園か」
「その通りだ」
ここでまたしても何者かの声が聞こえてきた。
「そうだ。こここそがバビロンの空中庭園だ」
「その声は」
アルデバランはその声の方に顔を向けた。するとそこにはやはりあの男がいた。
「よくぞ来た」
ドーマだった。重厚な姿を庭園の中に見せていた。
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