オタクって恋愛するのか?!
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ユーフェミア「なぁ、明。デートしよう!」
明「ふざけんな奨学生。俺が捕まるだろう」
官憲の目や耳はどこにあるかわからない。この世界では児童ポルノ法の効果が強く、奨学生と付き合うと、うらやま……けしからん! しねぇとなるのだ。
ユーフェミア「いつも家に閉じこもってばかりやとつまらんの!」
明「俺の部屋の一角を占拠してるだけじゃねぇかよぉ!」
本郷怒りのあまり、背中からオーラを出してしまう。
ユーフェミア「なので、明」
本郷「なんだ?」
ユーフェミア「この街を案内してや!」
「OTAKUUUUUUMASSIGURAAAAAAAAA!! (萌えエロゲ声優の声)」
秋葉原は今日も平常運転。メイドがビラを配り、オタクが消費する街。
とはいえオタクも時代の変化とともに、変貌を遂げている。
電気街がオタクの街へと変わり、今度は観光飲食の街へと変貌を遂げた今。
虐げられたオタクたちも時代の流れに飲まれていく。
オタク女A「たっくん! 今日もアニメのDVD買いに行くの?」
オタク男A「そうだよ! 日常アニメ最高だよね!」
オタク女B「このフィギュアかわいいっ!」
オタク男B「あっきーに買ってあげるよ!」
その光景を見て本郷は道端にゲロを吐いた。虹色の綺麗なゲロだ。
明「……うっぷ、おぞましい」
ユーフェミア「なんでや? ほほえましいやんか?」
明「ユルオタめ! 漢とは三次元を捨てた者たちのことを指すのだ!」
ユーフェミア「オタクでも恋してええやんか……」
明「許されない! なにが恋愛だ! なにが恋愛だっ!」
コブシを突き上げ、本郷は雄たけびを上げる!
本郷はどうなのか? それはこの先の展開次第だ。
ユーフェミア「明はうちが面倒みたるよ!」
明「いらん! 俺は孤高の漢なのだ」
本郷は立ち直り、歩いていく。彼の行く先は決まっている。
ユーフェミア「まってよ! 明!」
今日は月末の金曜日。この日はアキバが元も活発になる日である。
明「ではまずここからだ」
秋葉原のエロゲ事情。競合ひしめくアキバ地区で各社しのぎを削りあう。
本郷が寄ったのはアキバソ○マップ。勿論、エロゲのコーナーであった。
ユーフェミア「なんかレジにいっぱい箱もってならんでるやん」
明「戦士達の行列だ。彼らはエロゲ(夢)を買いに来ているのだ」
予約券を持つものたちが大挙としてレジ前へ押し寄せている。さながら配給を待つものたちだ。
ユーフェミア「なんで彼女つくらんの? 恋したいんやろ?」
彼女の一言に明の顔は青ざめていく。
明「やめろっ……それは言ってはいけない」
だが、並ぶ歴戦の猛者たちの耳は小姑のように感度がいい。
本郷に向けられる彼らの視線は全てを物語っていた。
『あのやろう……彼女連れでエロゲコーナーに……』
『クソ野郎、
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