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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第34話 「憧れの人」
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ようだが……まあ無理もないか。私は桃子のように話しやすい大人ではないからな」
「い、いえ別にそのようなことは。その……急だったもので何を話したら良いのかとあれこれ考えているだけですので」
「私も……何を話したらいいのかなと思っているといいますか」
「それもそうか……と言っても、さすがに私と君達とでは普段話す内容も違うだろうからな。私達の共通の話題となると……真っ先に浮かぶのはショウか」

 ショウさんの名前が言われた瞬間、私の顔は一気に熱くなった。ディアーチェの顔も赤くなっている。
 た、確かに共通の話題ではあるけど、いくら何でも直球過ぎるというか……ショウさんのお母さんに話せるほどショウさんと何かした覚えもないよ。ショウさんとしたことなんてブレイブデュエルとかブレイブデュエルとかブレイブデュエルとか……ブレイブデュエルに関することしかやってる気がしない!?

「ああ明華殿、ショウの話は……その、本人から聞けば良いではないですか」
「そのとおりではあるし、実際にちょくちょく電話はしている……が、あの子は必要以上のことを言おうとはしないからな。別視点からの話も聞いてみたいと思ってもおかしくないだろう? 特に君達ふたりの話は個人的に興味があるからね」
「どういう意味です?」
「簡潔に言えば……ディアーチェはショウの許嫁にという話が出てことがあるし、なのはちゃんは小さい頃にショウのお嫁さんになると言っていたからかな」

 さらりとだけど強烈な一撃に私とディアーチェの顔は爆発的に赤味を増す。ショウさんもさらりと何かしら言うことがある人だけど、明華さんは大人の余裕もあるせいかショウさんよりも格段に鋭い。

「そそその話はすでになかったことになっているではありませぬか。べ、別に我はあやつのことなど何とも……というか、貴様はそのようなことを言っておったのか!」
「何でここで私の振るの!? わ、私の場合は今よりもずっと小さい頃の話だし、小さい時って誰かのお嫁さんになるって割かし言うよ。そもそも私はそのときのこと覚えてないし! あ、明華さんも急に変なこと言わないでくださいよ!」
「あぁ、そうだね。すまないことをした」

 本当にそう思ってるのかな。何だか笑ってるような気もするし、内心ではあれこれ考えてるんじゃ……突いたら余計に大変なことになりそうだからこれ以上は言わないでおくけど。

「あの子のこと以外で話すとなると……うーん、私はあまり話題が多くない方だからな」
「えーと、じゃあブレイブデュエルのこととか」
「ブレイブデュエルか……話せなくはないが、私は開発に関わった人間でもないからね。実際にしてみたこともない。まあ機会があればしてみようとは思いもするが」
「ではお菓子のことなどはどうでしょう? 我は料理や菓子作りをしておる身
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