暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第34話 「憧れの人」
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体は苛められんさ」
お母さんや明華さんは普通に話してるだけなんだろうけど……何ていうか、私の目からすると明華さんはともかくお母さんはいつもより若く見えるような。雰囲気的にお母さんって感じよりも明華さんの友達って感じが強い気がするし。
「本当かしら?」
「疑われるのは少々心外だな」
「そう言うけど、ショウくんは今こっちでレーネさんと暮らしてるでしょ。明華の旦那さんがどういう人か知ってはいるけど、明華の能力を考えると彼ひとりくらい問題ない気がするし……まあそんなことよりショウくんとの仲の方が心配なんだけど」
え……ショウさんと明華さんの仲って悪いのかな。前にショウさんが明華さんの話をしてた時はそんなに嫌そうな顔はしてなかったというか普通に話してたと思うけど。
「ショウくんとはもう会ったの?」
「いや会ってはないし、会う予定もない」
キッパリ言っちゃった!?
私はショウさんのこととか明華さんのこととかまだまだ知らないところはたくさんあるけど、でも普通離れて暮らしてる子供とは会いたいと思うのが親なんじゃないのかな。明華さんの表情まったく変わってないというか、至って冷静なんだけど。
「あなたね……こっちに顔を出してくれるのは嬉しいけど、昔と違って今は別々に暮らしてるんだから時間があるなら会いに行くべきでしょう」
「桃子の言うことも一理あるが……日本でレーネと暮らすと決めたのはあの子だ。それにあの子ももう中学生、他の同年代よりは反抗的な性格はしていないと思うがそれでも年頃だ。あまり構い過ぎるのはかえって煙たがれるだろう」
「それは……」
「心配するな。今度またこっちに来るつもりだ。そのときは今回と違ってゆっくりと出来るはずだ。あの子とはそのときにちゃんと話すさ」
明華さんの浮かべたクールだけど優しい笑みを見れば、ショウさんのことを大切に思っているのは十分に理解できる。お母さんも安心したのか、時間があるのならゆっくりしていってと言って仕事に戻って行った。
「さて……なのはちゃんにディアーチェ」
「は、はい!」
「な、何でしょう?」
「私は今日中に飛行機に乗らなければならないわけだが、それもまだ時間がある。ひとりで過ごしても良いのだが……最近の息子のことも知っていそうなふたりとこうして出会えたわけだ。よければ相席させてもらいたいんだが?」
私としては断る理由もない。むしろ私の知らないショウさんのこととかを聞けるチャンスでもあるし、今後また顔を合わせることもあるだろう。
ディアーチェも同じ判断に至ったのか、私達は顔を見合わせるのと同時に視線を明華さんに戻して肯定の返事をする。明華さんは笑顔でありがとうと言いながら空いている席に腰を下ろした。
「何やらふたりともずいぶんと緊張している
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