機動戦艦ナデシコ
1473話
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メッシュの男と、褐色の肌をしている男。
本来の原作であれば、シンの友人として活動していたミネルバの整備班の二人だ。
メッシュの方がヴィーノで、褐色の肌の方がヨウラン。
「失礼します、アクセル代表。少しお話を聞かせて貰ってもよろしいでしょうか」
ヴィーノの言葉に頷きを返すと、ヨウランの方が口を開く。
「その、アクセル代表はルナマリアと仲がいいとお聞きしたんですが……その、本当なんでしょうか?」
「ちょっ、ヨウラン!?」
いきなりの不躾な質問に、ルナマリアが抗議の声を上げる。
だがヨウランは、そんなルナマリアの様子を気にした様子もなく俺の方へとじっと目を向けている。
……ああ、そうか。そう言えば以前ルナマリアとメイリンが話していたのを聞いた覚えがあるな。
確かヨウランはルナマリアに告白して、見事なまでに玉砕したとか。
そう考えれば、ヨウランが俺とルナマリアの仲を気にしているのも理解出来る。
フラれはしたけど、まだ諦めていない……といったところか。
「そうだな、仲がいいのか悪いのかと言えば……いいんじゃないか?」
そう告げ、ルナマリアに視線を向ける。
その視線にルナマリアが何を感じたのか、少し迷った末に頷いて俺の腕を抱きしめる。
ザフトのトップエリートの証でもある、赤服。
その赤い軍服に包まれた大きな胸が、俺の腕に押し潰される感触が伝わってくる。
幸せな感覚ではあるが、このルナマリアの行為は別に俺に好意を持っているからではない。
ヨウランの気持ちをしっかりと断ち切る為に必要な事なのだろう。
事実、そんなルナマリアと俺の一見恋人同士にしか見えない光景は、ヨウランに強いショックを与えたのだから。
……ヴィーノの方は、あっちゃーといった様子で天を仰いでいたが。
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