暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1473話
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という事は有り得ない。

「ならいい。プラントは高い技術力を持っているからな。BETAの解析で何か分かったり、新素材を見つけられる事を期待してるよ」
「あら、技術力の高さという面では、とてもではありませんけどシャドウミラーには敵わないですよ」

 そう言って笑みを浮かべるタリア。
 艶然とした笑みは、黙っていても艶のようなものがある。
 ……タリアは結婚しているし、小さいけど子供もいる人妻だしな。
 人妻艦長……そう聞くと何だか微妙にいやらしいように思ってしまうのは俺の気のせいか?

「うん? どうしかしました?」
「いや、何でもない。それより、コンテナの方はどのくらい終わってる?」

 危ない危ない。妙な事を考えていたと知られれば、ホワイトスターに戻った時に何て言われるか。
 ただでさえ、ホワイトスターには女の勘が全開で働く面子が多いんだから。
 特に千鶴なんか外見の話をするとどこからともなく……って、まさか!?
 咄嗟に背後へと振り向くが、そこには誰の姿もない。
 当然長ネギを手にした千鶴の姿も存在しなかった。

「……アクセル代表?」

 いきなりの俺の行動に、タリアが不思議そうな視線を向けてくる。
 いや、その気持ちは分からないでもないが……傍から見れば、今の俺の様子は明らかに不審なものだったのだから。

「いや、それよりコンテナの方は?」
「MSの方も大分バッテリーを消費している機体が多くなってきたので、そろそろ一旦格納庫に戻してバッテリーを充電させようかと思ってます。何か問題でもありますか?」
「問題はない。問題はないんだが……一応聞いておくけど、BETAの死体からはとんでもない悪臭が放たれているってのは知ってるよな?」
「ええ、勿論。ですが、整備の者達も自分の仕事をしないという選択肢はありません」

 あー、これは直接BETAの悪臭を嗅いだ事はないな。
 だからこそ、こうして何とかなると考えている訳か。
 ……まぁ、責める事は出来ない。
 実際にBETAの悪臭というのは、自分で嗅いでみなければどれ程のものなのかというのははっきりと分からないのだから。

「技術班の方には何らかの臭い対策はさせておいた方がいいかもしれないな」
「……そこまで臭いが酷いのですか?」

 しみじみと呟いた俺の様子に、何か思うところがあったのだろう。タリアは不思議そうに尋ねてくる。

「ああ。その辺の認識を一致させる為には、一度全員がBETAの死体の悪臭を嗅いだ方がいいと思う。百聞は一見にしかずっていうけど……この場合、臭いも同じなのか?」
「どうでしょう。……メイリン、格納庫の人達に臭いに気をつけるように言ってちょうだい」
「え? でも……臭いに気をつけるって、どうすれば?」
「……そ
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