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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
315部分:第四十二話 空中庭園その七
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第四十二話 空中庭園その七

 そのまま二人の白銀聖闘士達に向かう。数では圧倒していた。しかしだった。
「一つ言っておく」
「貴様等に最期にな」
 モーゼスとアルゲティはその彼等に対してそれぞれ告げた。
「我等聖闘士は数で戦うのではない」
「これを言っておこう」
「ほざけ!数では戦わないだと!」
「では何で戦うというのだ!」
 インプ達は口々にその彼等の言葉に対して言い放った。
「戦いは数だ!」
「数こそが全てを決める!」
 これが彼等の考えであった。この考えを隠そうともしない。
「貴様等は所詮二人だけだ」
「ならば最早答えは出ている」
「確かに数は力だ」
「その通りだ」
 二人もそれは認めるのだった。今彼等自身の口から出した言葉を否定するようなものだったが。それでもあえて言うのであった。
「だが。それは質が伴ってこそだ」
「それを見せてやろう」
「何っ、質だと!?」
「では貴様等の方が我々よりも質において上回っているというのか」
「その通りだ」
 まず応えたのはモーゼスだった。あくまで冷静な声で。
「では我がホエールのモーゼス最大の技」
「出すというのか」
「それを」
「そうだ。受けてみよ!」
 今ここでようやく叫んだモーゼスだった。
「カイストスパウティングボンバーーーーーーーーーーーッ!」
 技を叫ぶと同時に右腕を下から上に一気に振り上げる。すると。
 それでインプ達がまとめて吹き飛ばされる。凄まじい威力であった。
「何っ、一撃だと!?」
「一撃で吹き飛ばしたというのか」
「驚くことはない」
 驚くインプ達に対して当のモーゼスは至って落ち着いたものであった。
「これが実力だ」
「実力だと!?」
「貴様等聖闘士のか」
「そうだ。これがだ」
 そうだとも言うモーゼスだった。
「これこそが我々の実力ということだ」
「くっ、侮れぬということか」
「しかしだ」
 モーゼスのそのカイトススパウティングボンバーを見てもまだ強気である彼等だった。そして決して引こうとはしないのであった。
「手強いのはホエールだけだ」
「このヘラクレスはどうだ」
「俺か」
 アルゲティはその彼等の言葉に応えた。
「このアルゲティの強さも見たいといのか」
「そうだ。見せられるか?」
「俺達に対して」
 モーゼスに対するのと同じようにジリジリと間合いを詰めてきていた。
「見せられないというのならばだ」
「ここで死んでもらう」
「生憎だが死ぬつもりはない」
 アルゲティは至って冷静に彼等にまた言葉を返してみせた。
「そして貴様等に見せよう」
「貴様の技をか」
「見せるというのだな」
「そうだ」
 その通りだというのだった。
「今ここで見せよう、このアルゲティ最大の技
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