第一部:ゲート 開けり
自衛隊 特地へと出陣せん
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してくる。この世界にはどれもない代物なので対処方法が分からないので進むのは困難となり、それに手間取っている間に自衛官から良いカモとして銃火器で狙われ射殺されるのだ。
悲惨な死に方をする帝国軍兵士も続出した。155mm榴弾やM26ロケット弾、81mmと120mm迫撃砲弾の爆発で肉片だけとなって即死する幸運な者。
不運にも体がバラバラになりながらも息が残っていて、死ぬまで飛び出した臓器などを抑えたりしながらもがき苦しんで死ぬ者。そして背後で起きた爆発の衝撃で前方の鉄条網に吹き飛ばされ、肉体を突き刺さる棘でズタズタにされて死ぬ者。地雷の作動によって下半身を吹き飛ばされ上半身だけとなりながらも息が残っており、後方に運ばれるまでに絶望の時間を味わって死ぬ者。このように各種様々な火砲による砲撃、そして地雷原と鉄条網のセットでこの様な地獄絵図が生まれているのだ。
そしてそれらを何とか乗り越えても、
普通科の隊員が扱う銃火器で射殺された。例えば89式5.56mm小銃や64式7.62mm小銃から発射される5.56mm弾や7.62mmによって、胴体や頭部を撃ち抜かれて風穴を開けて死ぬ兵士。
ブローニングM2重機関銃の50口径弾によって、頭部や胴体を破裂させられて死ぬ兵士。カールグスタフ無反動砲やパンツァーファウスト3によって、大きな図体のトロールやオークが木っ端みじんに吹き飛ばされて、それの巻き添えを喰らって死ぬ兵士etc…。彼らは一人も自衛官を殺せずに次々と撃たれ全滅していった。
最終的に軍団長も榴弾砲で吹き飛ばされて死亡し、生き残った生存者は戦場から逃亡する余裕もなく自衛官たちに次々と確保されていった。
残存兵たちは彼らの常識とはかけ離れた戦闘に平常心を保てず、精神的ショックの余り逃げる気力も無かったのだ。故に自衛官が近づいても抵抗する素振りは全く見せず、大人しく連行されていったので自衛隊は拍子抜けすると同時に、抵抗される事で対応に慣れていない自衛官に死傷者が出る恐れが無いので安心した。
この戦いの結果、
帝国軍の死傷者は約2万人中88%が死傷し、最終的に74%が死亡した。そして残りの12%が投降した。
ここまで壊滅状態となった理由としては、多くの士官が死傷したことで降伏するリーダー格が居なくなったのと、前述の激しい砲火と銃撃などが原因である。
余りの惨劇に精神を病む負傷者や捕虜も発生し、後に社会問題へと発生する事となった。
一方、勝者である自衛隊の方でも問題が多少発生していた。
それは・・・・・・
ザッ
ザッ
「これは凄い……。
こいつらは最後まで諦めなかったんか。
敵ながらその精神には感心するな…!」
「えぇ、帝国軍は明らかに容易い相手ではありませんよ。
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