ベルセルク
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ンゴは、そこにいたスケルトンを睨み付けるなり即座に一蹴する。
「これで人質が拷問される事態は防げたと思いたい」
しかしここまでやっても不安が拭えずにいるジャンゴは、甲板にいる大将スカルフェイスをここで討ち倒しさえすれば計画を喰い止められると考え、彼に挑むべく甲板を目指した。
剣をより強く握りながら甲板の上に出ると、スカルフェイスがライフルを手に待ち構えていた。
「お前か……お前もここで死ぬがいい」
「悪いけど、そうはいかないよ!」
戦艦の影から飛来してくるスカルズを回転斬りで逆に吹き飛ばし、なのはが砲撃で撃墜する。スカルフェイスに挑んだ経験があるマキナ曰く、『奇襲してくる奴が間違いなくいる』と教えてくれたおかげで、ジャンゴは今の伏兵を読めたのだ。
同時にスカルフェイスが発射した貫通弾はソードで弾き、構えを解かないまま一直線に突っ走る。エナジーを最大まで込めて眩しいまでに光り輝くブレードオブソルを、ジャンゴはスカルフェイスの首筋目掛けて全力で振り下ろす。しかし……、
ギィンッ!
「な!?」
刃がスカルフェイスに届く寸前に彼の身体は突如黒い金属質に変化し、剣が弾かれてしまう。マキナからこの能力の事を一応聞いてはいたが、ジャンゴも目の前で起きた変化を驚かずにはいられなかった。
「なんだ、今のは……!?」
「あらゆる衝撃に対して、一瞬で硬化するナノマシン……便利なものだろう。太陽の戦士」
「馬鹿な、ナノマシンはこんな力も与えるというのか……!?」
「クックックッ……このナノマシンは私の体内にある暗黒物質がエネルギーの供給源となっている。ゆえにナノマシンが停止する事態は起こりえない。まさに私の肉体そのものが無敵の鎧なのだよ!」
「無敵の鎧……だって……!?」
これでは刃が通せず、どのような攻撃をしても全て防がれてしまう。そんな理不尽じみたナノマシンを体内に宿しているスカルフェイスをどう倒すのか、ジャンゴといえど方法が思いつかなかった。そんなこちらの苦悩を手に取るかのように、今度はこちらからと言わんばかりに拳とライフルで猛反撃してくるスカルフェイス。対処法が無い以上、ジャンゴはとにかく攻撃を喰らわない様に凌ぎ続けるのだった。
一方、戦艦の下部付近では、ビーティーの体術で跳ね返したプレシアの魔法がドック内の床や壁などの至る所に着弾、地雷でも爆発したような穴を開けながら凄まじい激闘を繰り広げていた。しかしプレシアは元々重度の病人で、激しい戦闘を行えばすぐにガタが来てしまうのも当然だった。
デバイス無しでありながら奮闘していたものの、発作で咳き込みかけたプレシアの頬に、ビーティーの右ストレートパンチがクリーンヒット、弾丸のように床に叩きつけられる。
「ゴバァッ!
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