ベルセルク
[8/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
向かってしまう。彼女を助けたい者同士なのに戦うしかないこの現状に、誰もが悔しさを滲ませていた。
―――ズシンッ……!
「ん?」
突然発生した地響きに、何かを感じたのかスカルフェイスが周りを見渡す。
―――ズシンッ……!!
「何だ……?」
こんな地下まで揺らす衝撃に、ジャンゴも無視する訳にもいかず、スカルフェイスと同様に周囲を警戒する。なのはも何か様子がおかしいと思った、その時……、
―――ダァンッ!!
復讐者が突然、金属製の壁を突き破ってきた。
「―――シャゴホッドだッ!!!!!!!!!!!!」
『なぁっ!!!????』
ドグォォォォォオオオオオオオンッッッッッ!!!!!
しかも彼女はこの基地に鹵獲されていたジェットエンジン搭載型戦車をなぜか抱えながら落下、咄嗟にプロテクションで受け止めたプレシアと衝突して凄まじい轟音が発生する。一呼吸分思考停止したジャンゴとなのはだったが、あえてこれを好機をみなして敵包囲陣を打破すべく、攻撃を再開したスカルズの殲滅に取り掛かった。ビーティーがプレシアを倒してしまわないか気になってはいるが、現状では説得しようとしても人質などの要素もあって時間の無駄だと判断したからだ。
「ウグゥ……! あ、アリシアを、救うまでは……死ねない! フォトンランサー・デストロイシフト!」
「もう遅い! 脱出不可能よッ!! オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!」
プレシアは大量のスフィアを展開して射撃魔法を発射、魔力弾はシャゴホッドを貫通または装甲を伝ってビーティーの下へ走っていく。対してビーティーは同じく稲妻を滾らせた黄狼拳でプレシアの魔力弾を迎撃、発散させながらシャゴホッドを通じて打撃を送り込む。物理法則的には意味が無さそうな攻撃だが、真下にいるプレシアにダメージはしっかり届いていた。また、飛び散った魔力弾が周囲でジャンゴ達と戦闘中のスカルズを巻き込んで撃破しており、妙な援護になってもいた。
「間髪容れずゴリ押しだッ! ブースター、オォォォォンッ!!」
「クッ……! 何なのよ、あなたは!? サンダーレイジ!」
「そんなモン効くかァァ!! ぶっつぶれろォォォォォッ!!!」
両脇のジェットエンジンを噴射したシャゴホッドは、両サイドから雷撃と目にも止まらぬ連撃を受けながら、落下の圧力を増加させる。しかし天才的頭脳の持ち主であるプレシアは策をひらめき、物理の知識からプロテクションの角度を変えて水平ベクトルの力を発生させる事で、シャゴホッドの軌道を曲げようと試みる。
「チッ、腐っても大魔導師か!」
そしてそれは幸か不幸か上手くいき、策に気付いたビーティーが修正するには手遅れと判断して飛び降りる。そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ