ベルセルク
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世界を滅ぼす力を持っている。そして全ての世界が平等となり、自分達が滅ぼされないためには互いを認め合うしかなくなる。さて……話はこれで終わりだ。これから次元世界は核の炎で混沌の坩堝と化し……やがてゼロに戻る。運命は定められた、もはやお前達に止められはしまい」
不敵な笑みを浮かべながら、勝利宣言をするスカルフェイス。しかし、二人の目に諦めの色は無かった。
「……例え何があろうと、僕は諦めないよ。核兵器も、世界解放虫も、サヘラントロプスも僕達が止める。あなたがどれだけ強くても、僕達は決して諦めない!」
「私だって、この世界には守りたい人達がいる。かけがえのない仲間がいる! その人達が生きる世界を壊させはしない!」
「フッ……若者らしい無謀で無鉄砲な言葉だ。しかし……言葉そのものは自由だが、使った言葉には責任が伴う。そう……たった一言で人生を失うことも、この世にはあるのだ。虫に感染しているかどうかは関係なくな……」
「訳分からない事言ってないで、核兵器がどこにあるのか教えて! サヘラントロプスも、一体どこに隠してるの!?」
「話は終わりだと言った。既に賽は投げられている……マキナ・ソレノイドにあえて教えた時とは違い、これ以上は自らの首を絞めかねない。お前達にはここで死んでもらう……来い!」
スカルフェイスが呼びかけると、戦艦の扉が開いて何者かが出てくる。新たな敵の出現に警戒する二人だが、姿を見た瞬間、なのはが「えっ」と呆然の声を漏らす。理由は明白、その者はフェイトの母親であり、世間で行方不明扱いになっていたプレシアだったからだ。彼女は血の気が全くない青白い顔色で、懺悔に訪れた罪人のような悲壮感を醸し出していた。
「な、なんでプレシアさんが……!? もしかして、この杖の持ち主って……!」
アリシアが捕らわれていた牢獄から見覚えがあると思いながら持ってきた杖が、実はプレシアの物だと知ったなのはは複雑な感情が脳内で渦巻いた。一方でジャンゴは、プレシアが条件付きSSランク魔導師という化け物レベルの強さを持っている事を思い出し、手に汗がにじんできていた。
「事前に気付くべきだったね。娘のアリシアが捕まってるなら、母親のプレシアもって……」
「だからって……一体どうしてプレシアさんがスカルフェイスに協力してるの!?」
「……アリシアを人質にされてるからよ、なのはさん」
「ッ!? プレシアさん、私がわかるの!?」
「わかるわよ……アンデッド化した訳でもないし、自我を失ってもいないもの。だけど……この期に及んで、私はまたしても過ちを重ねてしまった」
「過ち……?」
「あの日……私達を捕まえて、ここへ連れてきたスカルフェイスは言った。アリシアを実験台にしない条件として、自分達に協力してもら
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