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リリなのinボクらの太陽サーガ
ベルセルク
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新暦67年9月23日、2時51分

キャンプから見て岩陰にうまく隠れられるランディングゾーンから、救出した捕虜を乗せたヘリが飛び立っていく。それを無言で見送っていると、ジャンゴとなのはに通信が届く。

『救出した捕虜なんだが、彼らは半月前に突如行方不明になったミーミルの首脳陣だった。そしてハジャル・ラピス・ミーミルは名前からして予想はつくだろうが、第12代目のミーミル皇帝だ。半月前の謎の消失の真相は、管理局が彼らを秘密裏に拉致したからだろう。それこそスカルズなどを使ってな』

「暗殺せずに拉致したのは、ミーミルの軍やレジスタンスの動きを封じるための手札として確保するため。だからレジスタンスや市民達は表立った活動、及び抵抗運動ができず、管理局の支配に逆らえなかったんだ」

「レジスタンスがいるのに国内で抗争が起きないのが、私はどうも不可解に思ってたけど、こんな理由があったんだね。じゃあ彼らを救出したって事は、つまりミーミルが管理局と再び衝突できるようになった事になるのかな?」

『そこは彼ら首脳陣や今のレジスタンスを率いる者の裁量次第だろう。ハジャル皇帝の遺言から考えて、彼の息子のロックという人物が十中八九レジスタンスの旗頭になっている可能性が高い。要するに、戴冠すれば次期皇帝となる皇子こそがミーミルの行く先を決める訳だ』

「でもミーミルの人の視点から考えると、管理局に自分達の国を勝手に占領された屈辱や怒りとかもあるだろうし、すんなり和平とはいかないんだろうなぁ」

「次元世界のエネルギー資源不足や管理局の高圧的暴言の問題もあるからね……関係が改善できるかと聞かれたら、正直な所あんまり良い希望が見られないや」

『そういった政治的交渉の話は、諸々の問題が解決した後に政治家達が話し合って決める事だ。今はこの状況がより悪化しないように、最善を尽くす事だけを考えないか?』

「同感だ、ジョナサン。とりあえず捕虜の救出という当初の目的は果たした、このまま僕達はビーティーの破壊工作のサポートに向かうよ」

『了解した、吉報を待とう』

通信終了。端末をしまった二人は、先に潜入した仲間がいる基地施設へ忍び込むべく、ちょっとした段差を越えて再びキャンプ内に戻る。警備シフトの変更ができる程の知識がないモンスターの見回りを潜り抜けるのは多少慣れてきたが、先程より雨が強くなって視界が悪くなっていく上、基地に近づくごとに監視カメラも増えてきたため、より注意深く進む必要があった。

今までの経験で流れ作業のようにこなれた動きで進むジャンゴに対し、体力の少なさから若干息切れしながら追いかけるなのは。雨で体温の低下を感じながら、二人は基地施設の周辺にたどり着く。重要施設という事もあって、そこはキャンプ内より敵が多く配置されて警備が厳重にな
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