『無力』
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僕は流那チャンの
腕の中で夢の中。
ふと目が覚めた。
流那チャンは
涙を流してた。
僕は思わず
涙を舐めた。
しょっぱかった。
悲しいの?
聞きたくても
聞けない。
僕は猫。
流那チャンは人間。
もどかしいなぁ。
僕も流那チャンの
頭を撫でたい。
ギュッと
抱きしめたい。
温かくて優しい
流那チャンは
笑って欲しい。
でも...
無理な笑顔は
もっと嫌だ...。
僕は流那チャンの為
何も出来ない。
ゴハンを貰うだけ。
愛情も貰うだけ。
僕は流那チャンに
何かを与えたい。
流那チャン...
僕が居るよ...
何も出来ないけど
ひとりじゃないよ...
僕は流那チャンの
涙を舐め続けた。
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