暁 〜小説投稿サイト〜
ダタッツ剣風 〜悪の勇者と奴隷の姫騎士〜
断章 生還のグラディウス
第3話 小さな勇気
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、騎士団に入ったのも戦争の後だ。ごめんな、かっこいい騎士じゃなくて」
「そんなことないです、あんなに落ち着いていられるなんて、凄くかっこいいって思います」
「あはは、ありがとうな」

 その歴史の一欠片でも伝われば、彼の理想を穢しかねない。その忌まわしい記憶が闇に消え去ることを、祈る他なかった。

(……あの地獄を終えた先に、生まれた命……か)

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