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ダタッツ剣風 〜悪の勇者と奴隷の姫騎士〜
第三章 贖罪のツヴァイヘンダー
最終話 次の時代へと
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 如何なる武人も、如何なる武器も。彼の命を奪うことは叶わなかった。

 しかし、戦が終わる時。

 男は風のように行方をくらまし、表舞台からその姿を消した。

 一騎当千。

 その伝説だけを、彼らの世界に残して。

 だが。
 男の旅路は、まだ終わらない。
 人類の希望たる、勇者としての使命を全うするまで。つまり――死ぬまで。
 人々の笑顔を守るため、奴隷のように戦い続けていく。

 それでも。
 彼を孤独にさせまいとする者の、一途な愛があれば。

 彼はきっと、この戦いの人生を――駆け抜けていける。
 人々に希望を齎す、本当の勇者として。
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