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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
310部分:第四十二話 空中庭園その二
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第四十二話 空中庭園その二

「そして八つ全てが解かれた時に」
「その時にこそアーレス様が」
「再び降臨される」
「その通り。アーレス様の降臨こそが今の目的」
 エリスの言葉が強いものになる。
「だからこそ。そなた達にはだ」
「はい、わかっております」
「それは」
 最早答えるまでもないといった様子であった。
「だからこそ我等も」
「今ここに」
「既に次に行ってもらう者も決めている」
 エリスは彼等にこうも告げるのであった。
「既にのう」
「といいますと」
「それは誰でしょうか」
「そなたじゃ」
 ここで一人を指差したのであった。
「そなたに行ってもらう」
「私がですか」
「おそらく向こうもある程度決めてはおるじゃろうな」
 エリスはそのうえで聖域についても考えるのであった。
「当然のう」
「ではその黄金聖闘士は」
 エリスの指を向けられたその八大公が楽しそうに笑って述べる。
「私が倒して御覧に入れましょう」
「頼むぞ。そして」
「はい」
「封印も頼んだぞ」
「わかっております」
 彼はこの言葉にも頷いた。
「それにつきましても」
「もっともそれについては」
 エリスはここで悠然と笑ってみせたのであった。
「そなた達がやるべきことをしていればそれでよいのだがな」
「はい、その通りです」
「それについてはまさにその通りです」
 八大公達はそれぞれこう述べて彼女に応えるのだった。
「では我等はこのまま」
「己の為すべきことをして」
「アーレス様の御降臨の地均しをしておきます」
 こう言ってそのうえで微笑むのであった。彼等もまた彼等の思惑の中で動きそのうえで目的を果たそうとしていた。彼等の目的を。
 アルデバラン達が目指すのはある場所だった。グリーザが地図を見ながら言うのだった。この時も全員でキャンピングカーの中にいる。
「アルデバラン様、この道って」
「何だ?」
「あれじゃないですか」
 やはり地図を見ながら言うのだった。
「バビロンに行く道ですよね」
「バビロン!?」
「っていうとよ」
 チクとニコライがバビロンと聞いて声をあげた。
「あれか!?あの世界七不思議の」
「空中庭園があった」
 ブリットがここでこれを言葉に出したのであった。
「そうだな。あのバビロンだな」
「そうだ。間違いない」
 グリーザは相変わらず地図を見ていた。キャンピングカーのその椅子にそれぞれ座ってそのうえで仲間達に対して言うのであった。
「まさかここで戦うことになるとはな」
「面白い場所ではあるな」
 モーゼスもバビロンという場所を聞いて述べた。
「戦う場所としてはな」
「その通りだ。空中庭園があるとは思えないが」
 アルゲティの目は現代にあった。
「し
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