第二章 追憶のアイアンソード
第18話 勇者召喚
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
くぞ参られた」
「皇女、フィオナでございます。勇者……様」
「え、えっ……と……!?」
だが、目の前までやって来た彼らは、少年の希望に沿うことなく――その場に片膝を着いた。
明らかに高い身分の持ち主である二人が、見ず知らずの自分の前に跪く。その状況に、少年はさらに狼狽してしまうのだった。
「この戦争に終止符を打ち、世界に統一された平和を齎すには――貴殿の力が必要なのだ。どうか帝国の、ひいてはこの世界の未来のため、力を貸して頂きたい」
「私からも……お願い申し上げます。勇者様」
(な、何が……何がどうなってるんだよ。俺、どうしたらいいんだ……!?)
あり得ない状況に、突如叩き込まれた少年は頭を抱える。
――そして。そんな彼を、遠巻きに見つめる男がいた。
(異世界の勇者……か。仮に伝説通りの強さだったとするなら……私の技を、託してもいいかも知れんな)
その男――在りし日の猛将バルスレイは、真紅のマントを翻すと……人知れず、皇室から立ち去って行くのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ