第2話 恥辱の姫君
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ニアの胸や尻をひとしきり撫で回し、頬や首筋を舐めた後。マクシミリアンは満足げな笑みを浮かべ、踵を返す。
その後ろでは、辱めを受けた姫君が、上気した顔で両脚を震わせていた。息遣いも荒く、その肢体は汗だくになっている。彼女は打ちのめされた表情のまま、その敵意に満ちた眼光で、背後からマクシミリアンを突き刺していた。
「……まぁ、お楽しみはとっておいた方が、後の悦びもデカいからな。あんたは、グーゼルと一緒に『頂く』とするぜ。この国の誇りである公女殿下と公国勇者が、二人同時にオレに奉仕するんだ。堪らねぇな……フフ、ハハハハ!」
そして高らかな笑い声を上げ、マクシミリアンは彼女の前から立ち去っていく。その声で、城下町から響いてくる民衆の悲鳴が、掻き消されていた。
(グーゼル……お願い、早く……!)
姫君の心の叫びは、誰にも届かず……ただ、傭兵団の蹂躙に泣き叫ぶ民の慟哭だけが、今日も公国の城下街に轟くのだった。
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