308部分:第四十一話 再襲撃その十
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出した今度の言葉はこれであった。
「我等の手で」
「そうですね」
「その通りだ。狂闘士は同胞の仇は何としても取る」
ドーマの言葉が強いものになった。
「それはわかっているな」
「無論です」
「ではそのように」
彼等は言葉を合わせてドーマに頷く。彼等もまた意を決するのであった。
「さて、それではです」
「聖闘士達がいよいよ来ます」
今度はまたこのことに関しての言葉であった。
「我等の決戦の時ですね」
「間も無くです」
「来るのはタウラス」
まずはアルデバランであった。
「そしてサジタリアスだ」
「黄金聖闘士の中でもジェミニのサガと並んで最強の存在であるあの男がですか」
「いよいよ我等の前に姿を現わすのですか」
「あの男が」
「そうだ。それはいいな」
あらためて彼等に対して告げるのであった。
「あの男の相手もだ」
「何、腕がなりますよ」
「そういうことです」
そして彼等の返答は実に狂闘士らしいものであった。
「サジタリアスの相手もまた」
「楽しみなことです」
「そうか。それでは何も言うことはない」
ドーマは彼等のその言葉を聞いて安心したようであった。
「俺からはな。御前達がそう言うのならばだ」
「はい、それではドーマ様」
「我等はここで待ちましょう」
そうしてまた言うのであった。
「彼等が来るのを」
「そして決戦を」
彼等は今からはじまろうとしている決戦を楽しみにしていた。両者の決戦はいよいよ幕を開けるのだった。
第四十一話 完
2009・6・29
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