第2話 双剣の姫騎士
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、足早にデンホルムを連れてその場を立ち去って行く。
その後ろ姿を、ギルド嬢は呆然と見送っていた。
「ほっほほほ。なかなか威勢のいいルーキーじゃのう」
「あっ、ギルドマスター! もう、どこに行ってたんですか!」
「おぅ、すまんすまん。ちょーっと酒場でイイ尻しとるねーちゃんがおっての? ちょびーっとスキンシップを試みていたところじゃて」
「……で、その顔ですか」
「いやー、いい左ビンタじゃったわい。ありゃあ世界を狙えるの」
そんな彼女の後ろから、一人の小柄な老人が現れた。ギルドマスターとギルド嬢に呼ばれた彼は逞しい白髭を撫でると、赤くなっている右頬をさすりながら、立ち去って行くクサンテの背を見送る。
「……それにしても、クサンテ・ユベルブか……。こりゃあ、神のお導きかも知れんのぉ」
とぼけた振る舞いとは裏腹に――その瞳は、神妙な色を湛えているようだった。
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