306部分:第四十一話 再襲撃その八
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第四十一話 再襲撃その八
「おためごかしにもなりゃしねえ」
「ふふふ、確かにな」
「それはその通りだ」
インプ達も笑いながらだがそれは認めるのだった。
「しかしだ。我等もそうはいかない」
「生憎だがな」
「それはもうわかってるさ」
今度はチクが彼等に言い返す。
「俺達を倒すのが御前等の仕事だからだろう?」
「簡単に言えばそうなる」
「我等にとって貴様等は永遠の敵」
彼等はここでも槍を手に次第に間合いを詰めていく。今にも聖闘士達に対して襲いかからんばかりである。狂闘士独特のあの禍々しい小宇宙も見られる。
「ならばな。それではだ」
「行くぞ」
「来い」
アルデバランが彼等に対して告げる。
「しかしだ」
「しかし?」
「何だ?」
「ここでは場所が悪い」
こう彼等に対して言うのであった。
「ここではな。場所を変えるぞ」
「場所を?では何処に場所を変えるのだ?」
「一体何処にだ?」
「場所はここではない」
こう言って両手を拳にしてそれを胸の前で合わせた。するとそこから光を発した、すると聖闘士達も狂闘士達もある場所に移動したのだった。そこは。
「むっ!?ここは」
「街の郊外ではないか」
まずはインプ達がその場所を見て言うのであった。
「ここで戦うつもりか?ひょっとして」
「この場所でか」
「そうだ」
こう答えるアルデバランだった。態度を崩さずに。
「ここで戦う。それでいいな」
「そうだな。ここでいい」
「戦うのならばな」
「そうか。わかった」
アルデバランは彼等の言葉を聞いたうえでまた頷いたのだった。
「御前達の考えをな」
「そうか。それはわかった」
「ならばだ」
「よし、それじゃあよ」
ニコライが前に出た。
「派手にやらせてもらうぜ。覚悟しなよ」
「待て」
だがその彼をアルデバランが制止したのであった。
「御前達は手を出すな」
「えっ、ではまた」
それを聞いたブリットが声をあげた。
「アルデバラン様がまた戦われるんですか?」
「そのつもりだ」
こうブリットだけでなく他の聖闘士達にも述べるのであった。
「ここも俺が戦わせてもらう」
「何か俺達出番ないなあ」
「そうだよなあ」
青銅の者達はそれを言われてぼやくがそれでも納得はしたのだった。
「まあ決戦の時にやらせてもらいますけれどね」
「その時に」
「すまんな。それではだ」
「はい」
「どうされますか?」
「御前達は今いる場所から動くな」
こう彼等に告げるのであった。
「そこからな。いいな」
「?ではまさか」
「あれを使われるおつもりですか?」
モーゼスとアルゲティもまたアルデバランに対して問うた。
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