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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第33話 「王さまと一緒に」
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葉があるのだから、もう少し段階を踏んで距離を詰めるべきなのだ」
「言うとおりだとは思うけど……」
はやてちゃんも八神堂の店長をしているとはいえ、年齢的には私とそう変わらないんだよね。
だから誰かに甘えたいとか、スキンシップを取りたいという気持ちは分かるわけで……私も割とみんなとの距離感近い気がするし。まあはやてちゃんみたいに突発的に抱き着いたりはしないけど。
このままディアーチェの愚痴を聞いてあげてもいいけど、せっかく一緒に居るんだからもっと別なことを聞きたいな。例えばブレイブデュエルのこととか……あとはショウさんのこととか。昔から付き合いがあるらしいし……よし、それとなく話を逸らして行こう。
「えっと……聞いてて思ったけど、ディアーチェって私よりも日本語にうるさいというか詳しそうだよね。私とか親しき中にも礼儀ありって言葉は知ってても、すんなりと口から出てくることはあまりなさそうだし」
「我もあまり使おうとは思わんがな。四字熟語やことわざを頻繁に使って話す者を好む者はそうはおらんだろうし。まあ貴様よりも日本語に詳しいのは認めるがな。飛び級しておるとはいえ、我は中学生だ。小学生の貴様より詳しくなければ笑われてしまう」
確かに小学生よりも勉強ができない中学生というのは一般的にはいないだろう。ただ年々勉強する範囲とか変わってるらしいし、一部分なら話は違ってくるのかも。
ただ……たとえディアーチェと同じ学年だったとしてもテストで勝てる気はしないかな。理系はともかく文系はあまり得意じゃないし。
「それもそうだね……でも確かディアーチェとかシュテル達って留学生なんだよね? 会った時から今の感じだったから疑問に思わなかったけど、改めて考えると日本語上手だよね」
「まあ我やシュテル達は幼い頃はショウの叔母君……レーネ殿というのだが、その方に色々と教わって育ったからな。今ではないに等しいが……あの頃はレーネ殿が空いておらぬ時はショウにもあれこれと聞いたものだ。最も聞いておったのはシュテルだったような気がするが……何だその顔は?」
「え、いや……その、ちょっと羨ましいなと思って。お母さんから聞いた話なんだけど、私も小さい頃にショウさんとかショウさんのご両親に会ってたらしいんだけど、そのときの記憶が全くなくて」
「それは無理もない話であろう。我とて覚えておるのは物心をついてからのことだけだ。それよりも前に会ったと聞いたことはあるが我の記憶にはない。ショウならば覚えておるかもしれんが……物心をつく前の話なぞ聞いても恥ずかしい思いをするだろう。聞こうとは思わん」
た、確かにお母さんから聞いた話だと私はショウさんのお、お嫁さんになるとか言ってたらしいし……ショウさんとの年齢差を考えると、下手したらまだオムツとかしてる時の私を見ら
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