第七十七話 学校へ
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ろう? 万が一ってやつだ。」
和人「職権乱用じゃないですか。」
「こういう時に職権っていうのは使うんだよ」
和人「俺、学年が違いますよ?」
「お前、自分の学年どころか高校3年の授業も個人的に終わってるだろうが。 冬休み前、結城達の学年のテストを試しにやらせてくれって言って、余裕で平均点越えてたのは何処のどいつだ?」
和人「理系科目だけじゃないですか。」
「結城の選択は文系だが、今日は問題ない。 皆さんも、構わないですよね?」
和人「あのー、俺の意思は?」
「私は構わんよ。」
「同じく、僕の授業も大丈夫です。」
「折角ですし、それに他の生徒の刺激にもなると思いますから。」
和人「あ、俺の意思は無視なんですね? はぁ。」
そして昼休み。
龍也「そりゃ災難だったな。」
和人「あぁ。 お陰で回りの奴等からジロジロ見られて気疲れした。」
龍也「まぁ、午後も頑張れ。」
ユウキ『何かゴメンね。 僕のワガママのせいで。』
和人「あ、いや、ユウキが楽しければ良いんだぞ? ところで授業内容分かるか?」
ユウキ『全然分かんない!』
ラン『私はなんとかついていけるくらいです。』
桜「そういえば、ユウキとランが退院した時って学校どうするの?」
ユウキ『僕、この学校来ようかな。』
ラン『良い人ばかりですから。』
和人「だとしたら、眼鏡の役人辺りに話しとくか。」
ユウキ『眼鏡の役人って?』
明日奈「クリスハイトさんよ。 ALOで会ったでしょ。 あの人色々な方面に顔の立つ役人なの。」
何気なくクリスハイトのリアル情報が漏洩していく。
そしてその後も滞りなく授業が続き、そして学校が終わった。
和人「他にどこか行きたいところあるか? 後二時間くらいならバッテリーもつし、予備の分も有るから八時間は平気なはずだ。」
ユウキ『えっと、じゃあ一ヶ所だけ。 学校の外だけど。』
明日奈「分かったわ。 どこ?」
ラン『横浜の保土ヶ谷区にある月見台ってところなんですが。』
龍也「分かった。 じゃあ行こうか。」
学校のある西東京市から電車を乗り継いで移動し、俺達は横浜市保土ヶ谷区へと到着した。
電車内では小さな声で囁くように喋り、だけどそれ以外の路上とかでは人の目を気にしないで七人で話しをして移動した。
移り変わった街の風情と接しながら移動したからか、目的地の星川駅で電車を降りた時には夕方の5時半を過ぎていて、空の色も紫に変化していた。
ユウキ『何回かここも来たんだよー。』
ラン『全然変わってないです。』
桜「行きたいところってどこなの?」
ユウキ『あ、そうだね。 駅前を左に曲がって、それから信号を、』
和人「ん、
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