機動戦艦ナデシコ
1472話
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視線の先にある映像モニタでは、まだまだBETAとの戦いは続いていた。
ルナマリアの搭乗しているインパルスから放たれるビームは次々に要撃級や突撃級を撃破していく。
ただ、インパルスはバッテリーで動いているMSなので……
「インパルス、エネルギーの残りが少なくなっています!」
「デュートリオンビームの用意を!」
「了解! お姉ちゃん、一旦ミネルバの方に戻ってきて! デュートリオンビームでエネルギーの回復を!」
視線をミネルバの甲板上を移している映像モニタに向けると、そこでもエネルギー切れなのか何機かのザクウォーリアが格納庫に戻っているのが見える。
ミネルバの甲板上から攻撃してるので、格納庫に戻ってくるのは早い。
……ただ、少し離れた場所にいる精霊の卵に所属しているザクウォーリアやウィンダムは全く母艦に戻る様子もなくビームを連射している。
ブラックホールエンジンを搭載しているので、エネルギー切れの心配はいらないんだよな。
正直、この差は大きい。
また、ビームライフルの威力に関しても本場のザフトのザクウォーリアよりも上だったりする。
この辺、基になっているMSは同じだが随分と差がついた。
「どうしました、アクセル代表?」
「いや、精霊の卵の連中も結構頑張っていると思ってな」
その言葉にタリアは俺と同じ映像モニタへと視線を向ける。
そこでは空を飛びながら地上へとビームライフルを連射している精霊の卵に所属しているザクウォーリアとウィンダムの姿があった。
「羨ましいですね、シャドウミラーのザクファントムは。自由に空を飛べるというのはこのような戦場は極端ですが、それでも大きなアドバンテージになりますし」
「まあな。けど、ザフトもザクは無理でも、グフイグナイテッドだったか? その機体なら空を飛べるだろ?」
「あら、随分とお詳しいですわね。最新鋭機で、まだそれ程数は揃ってないのですが」
そう言いながら、タリアの視線がチラリとメイリンの方へと向けられる。
その視線を感じた訳ではないだろうが、それでもメイリンは一瞬ビクリとして自分の仕事へと戻っていく。
まぁ、プラントでシミュレーションをやった時にグフイグナイテッドについて俺が知った……と思っても仕方がない。
正確には原作知識があってこそなんだが。
ただ、シミュレーションで乗ってみた限りでは結構使いやすい機体ではあった。
元ネタのグフは色々と使い勝手が悪い機体という印象があったが、SEED世界のグフは空を飛べるという機能が標準装備なだけあって、機動性や運動性の高さを発揮しやすいし。ただ……
「射撃武器が少ないのが問題だな。両腕に装備されているビームガンも、近距離での連射性はかなり高いが、射程は短い。で、それしか射撃武器
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