暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1472話
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ブラックホールエンジンが1基搭載されているのを考えれば、エネルギー切れの心配は一切ない。
 つまり、幾らでも重力波砲やビームといった攻撃を行う事が出来るのだ。
 そしてバリアの類も複数存在しており、BETAではそのバリアを貫く事は出来ない。
 また、ファブニールにはグラビティブレスやビームガトリング砲、S-11ミサイル、エナジーウィングといったように、対多数を前提としている兵器が幾つもある。
 元々シャドウミラーは少数精鋭の部隊だけに、その辺の対策は当然だろう。
 ……まぁ、メギロートのおかげで量に関してもかなりのものになってはいるが……その辺は不可抗力に近い。
 続いて通信機を精霊の卵の指揮を執っているテュカへと繋げる。

『アクセルさん、どうしましたか?』
「H7、H9のハイヴからBETAの援軍が出た。向こうの対処にメギロートとファブニールを回すから、ここを受け持っている精霊の卵の負担は大きくなると思うが、大丈夫か?」
『そう、ですね。エネルギー的な方は問題ありません。ですが、長時間の戦闘となるとやはり疲れが……』

 だろうな。まぁ、それは予想していた。
 身体を鍛えてはいるが、それでもテュカ達は生身だ。
 勿論その辺の兵士達と比べれば、高い身体能力を持っている。
 だが……それでも生身でしかない以上、どうしても体力的な問題は出てくる。
 実働班の面子にも体力的な問題というのは存在するが、この場合は搭乗している機体も影響してくる。
 実働班のパイロットが乗っている機体というのは、基本的には高スペックの機体であり、一度に大多数を攻撃可能な武器というのが存在している。
 だが、精霊の卵が使用しているのはMSであり、ブラックホールエンジンとテスラ・ドライブを搭載していると言っても武器はそのままだ。
 ウィンダムとザクウォーリアの中で、一番攻撃力が高い武器はガナーザクウォーリアのオルトロスだろう。
 それ以外は汎用MSだけあって、ビームライフルとかがメインの武装な訳で……BETAを倒すにも、1匹ずつ撃破していく必要がある。
 この辺がMSの不利な場所だよな。

「そうか。ならヤンマのグラビティブラストを有効に使え。それと……」

 一旦言葉を切って、視線をタリアの方へと向ける。
 ルナマリアや他のMS隊に指示を出していたタリアだったが、俺が視線を向けているのに気が付いたのだろう。振り返って声を掛けてくる。

「どうしました、アクセル代表」
「援軍にファブニールやメギロートといったこちらの戦力を出した以上、ミネルバも攻撃に参加して貰いたい。この艦はかなりの足自慢であると同時に、高い攻撃力も持ってるんだろう? それこそ、アークエンジェルの再来の如く」
「……分かりました。こちらとしてもしっかり力を発揮させ
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