300部分:第四十一話 再襲撃その二
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第四十一話 再襲撃その二
それを求める狂闘士達だからこそ。彼等は言うのであった。
「是非そうさせて下さい」
「タウラスとの戦いを」
「では戦うのだ」
彼もそれを許した。しかしであった。
「だが」
「だが?」
「何かあるのですか?」
「この戦いにはもう一人黄金聖闘士が来るだろう」
このことを周りの狂闘士達に対して話すのだった。
「それはおそらく」
「おそらく?」
「サジタリアスだ」
その者が来ると告げるのだった。
「サジタリアスのアイオロスがな」
「サジタリアスといえば」
「確か」
ヨーダとアトラスがその名を聞いて述べた。
「ジェミニのサガと並ぶ黄金聖闘士の中でも最強の者でしたね」
「全てにおいて完璧な存在だとか」
「そうだ。その者が来るだろう」
ドーマはこう予想しているのだった。
「今その小宇宙がこちらに向かって来ている」
「タウラス達だけではなくですね」
「その者も」
「そうだ。御前達のうち何人かはそのサジタリアスに向かってもらうことになる」
彼等に顔を向けての言葉である。
「それはいいな」
「はい、わかっております」
「それは」
ジュリアとロビンが勢いよく彼の言葉に応えた。
「サジタリアスもまた獲物として相応しい存在」
「喜んで」
「その言葉、確かに受けた」
ドーマは実際に彼等のその言葉を聞いて頷いていた。
「確かにな」
「それではです」
「サジタリアスの相手も」
今度はリベカとグレイが応えた。
「まずは我等にお任せを」
「必ずや二人の首を挙げてみせます」
「その言葉、確かに受け取った」
ドーマは彼等の言葉を実際に受け取ったのであった。
「その言葉な」
「有り難き御言葉」
最後にマーテルが答えたのだった。
「それでは。まずは聖闘士を待ちましょう」
「然るべき場所で」
「その通りだ。では待とうぞ」
「はい」
彼等は今はアルデバラン達を待っていた。今は動きはしない。しかしその牙は着々と研がれていたのであった。その鋭い牙が。
そしてそれは聖闘士達も同じであった。彼等もまた戦場に向かいながらその心をそちらに向けていた。まさに戦いの時が迫ろうとしていた。
「やっぱり近付いていますよね」
「その通りだ」
今回はアルデバランが車の運転をしていた。そうしてそのうえで戦場に向かっているのであった。しかし場所まではわかってはいない。
不意にモーゼスが。アルデバランに対してその場所を問うのであった。
「それでアルデバラン様」
「どうした?」
「運転の件ですが」
まずはこのことを問うのであった。
「本当に宜しいのですか?」
「構わん」
アルデバランは運転を続けながら彼のその問いに答えた。
「それは気にするな」
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