1章旧校舎のディアボロス
3話はぐれ悪魔討伐
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・ギア》」
俺は槍を素手で砕き同時に飛んできた片腕を全て氷魔法で凍らせる。そして続けざまにイッセーが神器である籠手を展開した左腕で叩き割る。
「あ、ありがと・・・イッセー、アレン」
「い、いえ、身体が勝手に動いただけですよ」
「右に同じくです。にしても即席にしてはいい出来だったな、イッセー」
「ああ!にしてもあれが魔法か、すごいな」
俺とイッセーはそう言いながら、拳をコツンとぶつける
「あらあら、部長に手を出そうなんて悪い子ですわ」
朱乃さんはうふふと笑いながら、小猫ちゃんの一撃で倒れているバケモノに近寄ると天に向けて手をかざす。その刹那、天空が光り輝き、バケモノに雷が落ちた。
ほう、なかなかの雷魔法だな
「ガガガガガッガガガガガガッッ!」
「あらあら。まだ元気そうね?まだまだいけそうですわね」
「朱乃は『女王』。私の次に強い者。『兵士』、『騎士』、『僧侶』、『戦車』、全ての力を兼ね備えた無敵の副部長よ」
カッと再び天が光り、雷が丸焦げになったバイザーを襲う。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」
既に断末魔に近い声を上げているバイサー。にもかかわらず、朱乃先輩は三発目の雷を繰り出していて、その表情は冷徹で怖いほどの嘲笑を作り出していると同時に恍惚の表情を浮かべていた。
おい、あの人・・・まさか
「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。雷や氷、炎などの自然現象を魔力で起こす力ね。そして何より彼女は究極のSよ」
さらりと告白する部長
いや、そんなサラッと言っていいもんじゃねぇだろ!
あれ、かなりのレベルのSだぞ!
「普段はあんなに優しいけれど、一旦戦闘となれば相手が敗北を認めても自分の興奮が収まるまで決して手を止めないわ」
「・・・・うぅ、朱乃さん、俺、怖いっす」
「大丈夫よ、イッセー。朱乃は味方にはとても優しい人だから。問題ないわ」
イッセーはそう言いながらブルブルと震え、部長がそんなイッセーの頭をなでなでする
そしてその話題に上がった朱乃さんは
「うふふふふふふ。何処まで私の雷に耐えられるのかしらね。ねえ、化け物さん。まだ死んではダメよ?トドメは私の主なのですから。オホホホホッ!」
まだ、楽しんでおられました
うん、まあ確かにあれはビビるわ、てかあそこまでやるとどっちが悪者なのかわからなくなってきたな
それから数分間、朱乃さんの雷攻撃は続いた
朱乃さんが十分楽しん・・・いや雷撃を終えて、一息ついた頃、部長がそれを確認して頷いて、完全に戦意を失ったバケモノの元へ近づく
「最後に言い残す事はあるかしら?」
「殺せ」
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