暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D暁の滅龍魔導師が守りたいもの
1章旧校舎のディアボロス
3話はぐれ悪魔討伐
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存在だった。両手に槍らしき得物を一本ずつ持ち、下半身には四つの足がついている。全ての足は太く、爪も鋭い。尾は蛇で独立して動いていて、大きさはゆうに五メートルを超えている。

そう、はぐれ悪魔の大部分には何個か共通していることがある

それは、人の形から離れた醜い異形の姿になること、そして異常なほどの狂気


「主人の元を逃げ、己の欲求を満たすためだけに暴れ回るのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、貴方を消しとばしてあげる!」

「こざかしぃぃぃ!小娘ごときがぁぁぁ!その紅の髪のように、お前の身を鮮血で染めてあげてやるわぁぁ!」


くくっ、これはまた典型的な雑魚発言を


「雑魚ほど洒落のきいた台詞を吐くものね。祐斗!」

「はい!」

近くにいた祐斗がリアス部長の命を受けて飛び出す。

へぇー、速いな。でも、俺はバッチリと視認できてる


「イッセー。さっきの続きをレクチャーするわね。まず祐斗の役割は『騎士』、特性はスピード。『騎士』となった者は速度が増すの。そして祐斗最大の武器は剣」

木場は銀行を放つ長剣を鞘から抜き放つ。次の瞬間、バイザーの悲鳴が木霊した。


「ぎゃぁぁぁぁぁああああ??」


見ればバイサーの足元には槍と共に両腕が胴体とさよならしていた。そして傷口から血が噴き出す


「これが祐斗の力。目では捉えきれない速さと、達人級の剣捌き。二つが合わさる事で、あの子は最速のナイトとなれるの。次は小猫よ。あの子は『戦車』。特性はーーー」

「小虫めぇぇぇぇ??」


足元に歩み寄った小猫をバイサーが巨大な足で踏みつける・・・が、バイサーの足は地面から少しだけ離れており、徐々に押し返されていた。踏み潰しきれていない。

小柄な少女がバケモノの足を少しずつ持ち上げる


「『戦車』の特性はシンプル。バカげた力と屈強な防御力。あの程度の悪魔では小猫を潰す事は出来ないわ、それに」

「・・・アレン先輩が見ている・・・ッ!ふっ飛べ・・・ッ!」


完全に小猫はバイサーの足元を持ち上げてどかすと空高くジャンプし、バイサーを殴り飛ばした。


『戦車』なら、あんな小柄な子でもあんな馬鹿力出せるんだな


「・・・なんだかやる気みたいね」


部長が嘆息しながらそう呟く

・・・・確かに、すごいやる気に満ち溢れているな


「最後にーーー」


そう言い掛けたその時、斬り落とされたバイザーの片腕ともう片腕で持っていた槍が部長に襲いかかる

俺やイッセー、には見えているが、部長からは死角になっていて見えない。イッセーも気付いたらしく俺の方を見る

なら


「イッセー!」

「おう!|神器《セイクリッド
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