1章旧校舎のディアボロス
3話はぐれ悪魔討伐
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濃厚な血の匂いがしてきた
「・・・・・・血の臭い」
小猫ちゃんはそう呟き制服の袖で鼻を覆った。
小猫ちゃんもわかるのか?いくら身体能力が底上げされてる悪魔でもこの臭いはわからないと思うんだが・・・・
俺は、滅龍魔導師なので五感は野生の生物以上に高まっているから、数キロ離れた臭いでも辿れることができるし、耳も目も悪魔よりもいい自信がある
それに臭いだけじゃなく、周囲には敵意と殺意が満ちている
隣にいるイッセーなんか足腰をブルブル震わせてビビってるよ。まあ、こいつは初めてだし仕方ないか
「イッセー、アレン、いい機会だから悪魔としての戦いを経験しなさい」
「ま、マジっすか!?お、俺、戦力にならないと思いますけど!」
「別に俺は構いませんよ」
「そうね、イッセーはまだ無理ね。でも、アレンの実力は見てみたいわ。だけど、その前にあなたたちには悪魔の駒の各駒の特性を説明するわ」
おー、マジか。俺も悪魔の駒については少ししか知らないから、どういうものか詳しいのはわからないから、こうして教えてもらえるのはありがたい
「下僕の特性?説明?」
怪訝とするイッセーに部長は続ける
「主となる悪魔は下僕となる存在に特性を与えるの…………そうね。頃合いだし、悪魔の歴史を含めてその辺を教えてあげるわ」
そう言って部長は悪魔の現況について語り始める
「大昔、我々悪魔と堕天使、そして神率いる天使は三つ巴の大きな戦争をしていたの。大軍勢を率いて、どの勢力も永久とも思える期間、争いあったわ。その結果、どの勢力も酷く疲弊し、勝利する者もいないまま、戦争は数百年前に集結したわ」
部長の言葉に祐斗が続く。
「悪魔側も甚大な被害を受けてしまった。二十、三十もの軍団を率いていた爵位持ちの大悪魔の方々も部下の大半を失い、最早軍団を保てなくなったんだ」
今度は朱乃さんが口を開く。
「純粋な悪魔はその時に多く亡くなったと聞きます。しかし、戦争は終わっても、堕天使、神との睨みあいは現在でも続いています。いくら、堕天使側も神側も多くの同胞を失ったとはいえ、少しでも隙を見せれば危うくなります」
「其処で悪魔は少数精鋭の精度を取ることにしたの。それが『悪魔の駒』
「イーヴィル・ピース?」
「爵位を持った悪魔は人間界のボードゲーム『チェス』の特性を下僕悪魔に取り入れたの。下僕となる悪魔の大半が人間からの転生者だからという皮肉も込めてね。それ以前から悪魔の中でもチェスは流行っていたわけだけれど、それは置いておくとして。主となる悪魔が『王』。私達の間で言うなら私の事ね。そして、其処から『女王』、『騎士』、『戦車』、『僧侶』、『兵士』と五つの
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