暁 〜小説投稿サイト〜
聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
299部分:第四十一話 再襲撃その一
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

第四十一話 再襲撃その一

                     再襲撃
「そうか。第一陣が破られたか」
「はい」
「残念ですが」
 ドーマに対してマーテルとヨーダが答えていた。
「タウラスのグレートホーンにより全員」
「倒されてしまいました」
「そうか」
 ドーマは二人の報告を聞いてまず唸るように述べるのだった。
「そうなってしまったか」
「ですがドーマ様」
「そうです」
 しかしここでグレイとデューテが言ってきた。
「まだ第二陣がおります」
「あの者達にお任せ下さい」
「それはわかっている」
 彼は向かわせたインプ達に対して継げるのだった。
「あの者達に任せる」
「有り難き御言葉」
「そうして頂けるとあの者達も名利につきます」
 リベカとディーンが彼等にかわって述べてきた。
「ではまずはあの者達に今の攻撃は任せて」
「我々は今は」
「ここでの戦いの備えをしておく」
 これがドーマの考えであった。
「あの者達がここに来た時に備えてな」
「はい、それでは」
「このまま予定通り」
 今度はアトラスとジュリアが応えた。
「我等もまた」
「ここで備えておきます」
「いいか、敵は一人と考えるのだ」
「一人!?」
 ロビンが一人と聞いて声をあげた。
「ドーマ様、一人といいますと」
「タウラスだ」
 彼だというのである。そのアルデバランだと。
「あの者だけと考えるのだ」
「タウラスを倒せばですか」
「それで戦いの決着がつくというのですね」
「その通りだ。まずはあの男だ」
 このことを強調もするのだった。本当に敵がアルデバランだけであると言わんばかりであった。少なくともドーマは彼だけを見ていると言ってよかった。
 そしてその目のまま。彼は言葉を続けてきた。
「あの男を倒す」
「そうですか。まずはあの男を」
「倒せばそれで我等の敵はいなくなりますね」
「その通りだ。あの男を倒せば勝利を得たことになる」 
 やはり黄金聖闘士は聖域の、聖闘士達の象徴である。その一人であるアルデバランを倒せばそれで戦いの決着はつく、そういうことであった。
「いいな。それはな」
「はい、それではそのように」
「タウラスを集中して狙います」
「この我等が」
「他の聖闘士達はだ」
 当然彼等のことも忘れてはいない。しかしそれでもドーマは彼等に対してはあまり見ているとは言えなかった。度外視している傾向があるのは確かであった。
「インプ達で足止めしておく」
「そして我等でタウラスを」
「そういうことですね」
「そうだ。その通りだ」
 やはりそうであった。ドーマが考えている戦術はそれであった。
「俺が出向いて倒してもいいが」
「いえ、それはお待ち下さい」
「どうかそれは」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ