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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
オレンジ&メタヴァーミン
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たのよ?」
侮辱するような言葉くらいで
憤
(
いきどお
)
りはしない。ロザリアの問いに答えるため口を動かす。
「俺の目的はただ1つ」
あくまで冷静な声。
「お前らの全滅だ」
「……どういうことかしら?」
「お前、10日前に《シルバーフラグス》という小ギルドを襲っただろ。メンバー4人が殺されて、リーダー1人だけが脱出した」
「……ああ、あの貧乏な連中ね」
眉一筋を動かすことなく、ロザリアが頷く。
「リーダーのアッシュって男は、お前らを殺せとわ言わず、
黒
(
こく
)
鉄
(
てつ
)
宮
(
きゅう
)
の牢獄に入れてくれと、俺に依頼した」
「あっそう」
面倒そうにロザリアは答えた。
「何よ、マジになっちゃって。ここで人を殺したって、本当にその人が死ぬ証拠もないし。そんなんで、現実に戻った時罪になるわけないわよ。これはゲームなのよ。PKをしちゃいけない法律でもあるの?」
俺はその言葉に反論を見せた。
「だが、お前らの殺したプレイヤーが、必ずしも生きている保証もないだろ」
ロザリアの眼が凶暴そうな光を帯び、俺を睨みつけ、言った。
「あんたに何がわかるのよ……。突然こんな世界に閉じ込められて不安だったあたし達が、一体どんな思いをしてきたか、わかるの?」
「わかんねぇよ。わかりたくもねぇし、お前も実際はわかっていないんだろ。__メタヴァーミンのお前にはな」
途端、ロザリアの眉が再びピクリと跳ね上がった。
「……何のことかしら?」
ロザリアはあくまで知らない、という態度を振る舞うが、俺に対しては一切通用しなかった。
「下手な芝居はやめろ。お前がチート能力を持ったプレイヤーだってことはわかってるんだよ」
《メタヴァーミン》__フォトンマターを浴びた影響でナノマシンが体内に混入し、DNAが変化した人間達の成れの果て。
ここ最近、蝶の姿を象ったモンスターが出没するという噂を耳に挟んでいた。しかもその噂が流れ始めたのは、アッシュ率いるシルバーフラグスがやられた後だった。
アッシュから聞かされた話の内容で、ロザリアがメタヴァーミンだとすでに踏んでいたが、相手に真実を突き付けたことで、俺の推測が正しいとわかった。
「……へえ、どこで仕入れた情報か知らないけど、あんた、いけないことを知っちゃったね」
自分の秘密を暴かれたことを悟った偽ロザリアは、唇をギュッと
嗜虐的
(
しぎゃくてき
)
な笑みを刻んだ。掲げられた右手の指先が、素早く二度宙を
扇
(
あお
)
いだ。
途端、向こう岸へ伸びる道の両脇の木立が激しく揺れ、次々と人影を吐き出した。視界に連続していくつものカーソルが表示される。ほとんどが禍々しいオレンジ色。数は10。待ち伏せに気づかず、真っ直ぐ橋を渡っていれば、
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