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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
オレンジ&メタヴァーミン
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た。それに応じるようにカブトもまた、クロックアップを解除した。もとの現実の時間に戻った途端、オレンジ達はようやく目視できるようになったメタヴァーミンとカブトに、意識を集中した。銃撃のせいか、かなり負担がかかったメタヴァーミンは、地面に膝を付いたまま上体を起こし、その様子は疲労と恐怖の色で満ちていた。

「や、やめろ!あ、あたし達が悪かった!だ、だから(こく)(てつ)(きゅう)の牢獄送りで勘弁してくれ!!」

両手を上に挙げながら甲高い叫び声で(わめ)く。

降伏した、と認識はしてはいるが、メタヴァーミンの降伏など信じる気は毛頭なかった。

「……俺が牢獄送りにするのはオレンジプレイヤーだけだ。……化け物は含まれていない」

訊く耳持たぬといった態度で、俺は右の手中にあったカブトライザーを手放し、ベルトに設置されたカブトゼクターに右手を移動させた。

【One】【Two】【Three】

必殺技を発動すべく、ゼクターの脚スイッチを3つ順番に押し、ホーンを再び右に引く。

【Quick Charge】

最後の電子音声が流れ終え、稲妻がゼクターを伝って右足に収束した。

「ハッ!」

強力な回し蹴り__《クリムゾン・ディメンション》がバタフライ・ヴァーミンの横顔に当たり、

「ああああぁぁぁぁ!!!」

地面に座り込んだまま、塵の1つも残さず爆散した。

ドガァァァン!

後に残ったのは、余波で上がる白煙。そして、圧倒的なオーラを放つカブトの姿だった。

それから数秒が経過し、カブトはゆっくりと振り返り、直接戦闘を(おこな)わなかった残りのオレンジプレイヤー達を睨んだ。

「ヒイィ……!」

睨まれた拍子(ひょうし)、オレンジ達は小さな悲鳴を上げ、後ずさった。その場から逃走しようとするが、俺は1人たりとも逃がすつもりはなかった。

シュ!!

クロックアップでオレンジ達を閉じ込めるように四方八方を走り回る。するとあらゆる方面に、全身をブルブルと振動させる複数のカブトが現れた。

「な、なんだこれ!?」

1人のオレンジの叫びにつれ、他のオレンジ達も混乱する。

ビートライダーならではの技__《スピード・ミラージュ》。

高速で素早く移動することによってカブトの残像を作り出す。それが変わり身や分身の役割を担い、相手を混乱させて不意をつける。

残像分身の中で、本体の俺は転移結晶よりも色が格段に濃い青い結晶体を取り出した。俺はその結晶体を握った右手を高く(かか)げ、無言のまま棒立ちするオレンジ達に向けて宣言した。

「これは俺の依頼人が全財産をはたいて買った《回廊結晶》だ。監獄エリアが出口に設定してある。全員、ロザリアの二の舞になりたくないなら、おと
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