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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
291部分:第四十話 揺れる大地その三

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第四十話 揺れる大地その三

「運転すればそれだけ」
「疲れが溜まりますからね」
「それでですか」
「そうだ。特に二人のことを考えてだ」
 そうであったのだ。
「今日はだ。街で休む」
「はい、わかりました」
「それじゃあそういうことで」
「既に宿も用意してあるな」
「はい」
 アルゲティが今のアルデバランの問いに対して答えた。
「それはもう。今夜に泊まると」
「ならいい。それではな」
「そこにですね」
「今夜はイラク料理尽くしになるな」
「まあそれは今までもですけれどね」
「だよな」 
 こうは言うが困った顔はしていない青銅の者達であった。
「けれど結構豪勢なんだろうな、やっぱり」
「そうだよな」
 しかしこの期待はあるのだった。
「とにかく。腹一杯食うか」
「それができたら文句はないよな」
「だよな」
「待て」
 今の彼等の言葉はモーゼスによって突っ込みを入れられてしまった。
「腹一杯食えればいいというのか」
「そうだけれどよ」
「モーゼス、何かあるのかよ」
「それは普段は食っていない者の言葉だ」
 こう言うのであった。
「それはな」
「あれっ、そうか!?」
「そうだったか?」
 青銅の者達はそれを言われてもわかっていないようであった。首を傾げてさえいる。
「別にそんなつもりはなかったけれどな」
「なあ」
「しかしそう聞こえた」
 モーゼスはまた彼等に告げた。
「そうな。大体だ」
「わかってるって。いつも腹一杯食ってるってな」
「それを言いたいんだろう?やっぱり」
「その通りだ。御前達は多少食べ過ぎではないのか?」
 こうも彼等に言うのであった。
「普段から。確かに聖闘士は相当な体力を使うがだ」
「だからその分食ってるんだけれどな」
「なあ」
「それでも食べ過ぎだ」
 モーゼスも意外と口煩いようである。
「俺も言えた義理ではないがな」
「そういやあんた昨日の夜な」
「シシケバブ一キロ、もっと食ってたよな」
「二キロか?」 
 彼等は昨夜のモーゼスの食事についても述べた。
「それだけ食っていたぜ」
「なあ」
「そうだ。だからあまり言えはしないがだ」
 それだけ負い目はあるのだった。
「しかし。それでもな」
「食い過ぎですかね」
「俺達って」
「やはり控えるべきだ」
 結局これを言いたいのであった。
「少しはな」
「けれど育ち盛りだしな」
「だよなあ」
 しかし彼等もまだ言うのだった。

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