29部分:第三話 ローマへその一
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第三話 ローマへその一
ローマへ
シオンはまた黄金聖闘士達を己の前に集めていた。そのうえで彼等に語るのだった。
「ローマだ」
「ローマですか」
「やはり」
彼等はそれを聞いてそれぞれ述べるのだった。
「御前達も感じていたか」
「はい」
サガがシオンに対して答えた。
「この小宇宙はやはり」
「あの時エリスが言っていた」
「そうだ。間違いない」
こうも彼等に対して述べた。
「八大公。彼等が出た」
「じゃあ。俺が先陣になりましょう」
デスマスクが自信に満ちた声で述べてきた。
「その八大公、全員討ち取ってみせましょう」
「いや、御前でも一人が限度だ」
「何、俺が負けるっていうのかよ」
「違う」
シュラは言うのだった。
「俺でも一人だ。一人を相手にするのが精々だ」
「御前でもかよ、シュラ」
「それは御前もわかっている筈だ。あれだけの小宇宙ならばな」
「ちっ」
その通りだった。デスマスクにしろ今のシュラの言葉は認めるしかなかった。言葉を止めたのが何よりの証拠だった。
「そうだな。俺一人でも限度があるか」
「だとすると。八人ですか」
アフロディーテが口を開いた。
「それぞれ一人が相手をするとなると」
「こちらも八人出す必要がある」
カミュが述べた。
「八人。では残るは三人」
「誰が残るかだな」
「ですね。おそらく黄金聖闘士がこれだけ出撃することは今までなかったでしょう」
「その通りだ」
シオンは今のアフロディーテの言葉に対して頷いた。
「先の聖戦においてもそれはなかった」
「やはり」
シャカはそれを聞いて頷く。
「左様でしたか」
「だが。相手は八大公。彼等も本来はアーレスの切り札であり一人で出れば相当なこと」
「それが八人も一度に」
アルデバランも言う。
「それだけ御前達を警戒しているということだ」
「我々を」
「そうだ。だからこそこちらも八人出す」
シオンはそれを今正式に決定した。
「いいな。八人だ」
「わかりました」
黄金聖闘士達はシオンのその言葉に頷くのだった。彼等は教皇の命で動く、それならば彼の言葉に対して頷くのもまた当然のことであった。
「まずはムウ」
「はい」
最初に名前を告げられたのはムウであった。
「御前が行け」
「わかりました」
「アルデバラン」
「はっ」
続いてアルデバランが。
「デスマスク、アイオリア、ミロ」
「わかりました」
「それでは」
「いざ」
三人も応える。
「シュラ、カミュ、アフロディーテ」
「了解」
「では」
「只今より」
「御前達八人だ」
こうしてまずはその八人に告げた。
「わかったな」
「はい」
「では今より
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