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047「 妖精さんと、世界最大の飛行機」
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戦しろー!」

ショタ妖精は一生懸命叫ぶ。豚人間の飛行速度を持ってすれば、落下する旅客機を回避するのは容易い。そもそも誘導機能がないから標的に当たる事そのものがありえない。
だから、相手が自分から衝突してくれるように、必死に呼びかける必要があった。
豚人間は、ショタ妖精の癒されるハスキーボイスに興奮し、落下する巨大旅客機に突撃する。

「ブヒィー!俺の愛を見て欲しいブヒィー!
これが終わったらー!チッパイを見せて欲しいブヒィー!」

『うむ……廃棄された飛行機だからワンチャンス……?』
『ああ、なるほど……プラチナちゃんが近くにいると、使えない攻撃方法ですわね……離れた理由が分かりましたわぁー!』

ネットの皆の非難を聞きながら、シルバーは勝利を確信する。
さすがに『夢幻』といえど、こんな大質量が齎すエネルギーを、受け止められるはずがない、そう思いたかった。
計算通りに誘導された豚人間は、落下するジェット旅客機と正面衝突コースだ。
ジェット旅客機のサイズに比べれば、豚人間は蟻に過ぎない。

「潰れろー!豚人間っー!」

『どっちが悪役なんだ!』
『妖精さんの発言が!悪党だ!』

勝利の笑みを浮かべたシルバーが、叫んだ瞬間――豚人間と、ジェット旅客機は衝突した。
旅客機の細長い巨体は、その莫大なエネルギーを操作されて、真ん中からへし折れて、真っ二つになり、地上へと落下する。
豚人間は無傷だ。全くの怪我を負っていない。疲れた様子もない。
もう、シルバーの貯金がほとんどない。絶対絶命の大ピンチすぎた。

「ブヒィー!愛の勝利ブヒィー!」

『馬鹿なっ……!』
『世界最大の旅客機を食らって無傷だと……!?』

「オワタっ……?」

絶望したシルバー。その落胆の顔はすぐに驚愕の表情へと変わる。
一瞬で近寄ってきた豚人間の手で、白いシャツが紙のようにビリビリッと破られた。
上半身を隠すものは――何もない。ショタらしい平らな胸があるだけだ。つまり、まな板だ。

「ブヒィィィィィィィ!ペロペロしたいブヒィィィ!
胸は、たくさん揉めば大きくなるブヒィィィー!
貧乳コンプレックスを抱く必要はないブヒィー!」

ショタ妖精の小さな身体。細くて健康的な上半身を見て、豚人間は興奮し欲情する。

『キター!妖精さんの半裸!』
『よし頑張れ!豚さん!』
『キマシタワー!妖精さんの脱衣シーン!』

「どっちも死ね!」

シルバーの身体に残されたのは――ズボンと黒いパンツ。それだけだ。
豚人間が舐めプ戦闘している間に、全ての決着を付けないといけない。


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