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ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ
044「 妖精さんと、初期型ダイナマイト」
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間に合わない。
化学的に不安定すぎる初期型ダイナマイト千本は、村の各地で爆発の花を咲かせる。
それらがお互いに援護する形で、爆圧を高め、爆発半径内にいたハムスターマンを尽く殺す。
家屋をなぎ払い、木々を壊し、塀を倒し、畑を荒野へと変え暴れまくった。
爆風が凄すぎて、空を飛んでいるシルバーすら、少し遠くへと弾き飛ばされてしまう。
手足に怪我を負ったが、どうせすぐ治るから、問題はない。
『見ろ!これが工場や船や家屋を、事故で吹き飛ばしたノーベルの爆弾だ!』
『おかげで借金だらけになって大変だったお』
『うむ……なんて酷い製品だ……。
よく、こんなものを大量出荷しようとしたな……当時の白人……。
衝撃だけで爆発とか……運搬するのも怖いぞ……』
爆発の白い煙が、風で流れる。
場に残されたのは――村の廃墟。
ハムスターマンの姿は1匹もいなかった。
シルバーは、心の中で、計画通りと思いながら、悲しそうに呟く。
「あ、村を壊滅させちゃった、どうしよう」
『棒読みだ』『大根役者だわ、このショタ』
『初期のダイナマイトは、ちょっとした衝撃で化学反応を起こす問題製品なのですぞ!』
『おかげで、開発者のノーベル先生も、借金だらけで苦労したお』
『でも、最後は返り咲いて、愛人に死後も大金をプレゼントしたお、ノーベル先生』
ハムスターマンは絶滅したかのように見えた。
だが、ネットの皆が気がついた。
壊れた廃墟の中に……地下室がたくさんある事に。
そして、ハムスターが成っている木々は、1割ほど生き残っている。
植物だが、こいつもハムスターマン。
魔法で攻撃してくる恐れがある。
まだ、戦いは終わっていなかった。
シルバーはネット通販から、安い拡声器を購入して、それを片手に、大きな声を場に響かせる。
「……お前らー!地下室から出てこいー!
出てこないと、1匹1匹、骸骨戦士に残党狩りさせるぞー!
無駄な抵抗はよせー!」
『妖精さん、皆殺しにする気満々じゃね?』
『戦争とは……悲劇だな……。妖精さんみたいなキチガイを量産してしまう……』
『妖精さん!争いは何も産まないわ!だから女装はよ!』
〜〜〜〜〜〜〜
村から離れた高い丘。戦闘が終わったと思い込んでいる領民たちは、これらの光景を見ながら、ひたすら拍手してシルバーを絶賛していた。
「わ、わかるんだよー!これは正義の大量虐殺なんだねー!」
「にゃー、横暴な人間が死んで良かったにゃー!」
「これでオラ達は、人間に怯えなくても暮らしていけますだぁー!」
「わがらないよぉぉぉぉ!!完全に大魔王だよぉぉぉぉ!!」
「さぁ!皆さん!
シルバー様に拍手しましょう!
大丈夫です!シルバー様は味方です!
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