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041「妖精さんの、跳躍地雷包囲網」
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人間の村は、川から水を引き込んで作った、深い水堀に何重にも囲われている。
村の各所に、ハムスターがたくさん成っている木々がある。
きっと、崩壊した先史文明とやらが、作り上げたバイオ技術によるものなんだろうな、とシルバーは思った。
……先史文明がどういう文明だったのか、本すら読めないシルバーには分からんが。
プラチナの骸骨軍団は、その村をグルリッと包囲し、完全に孤立させていた。
集団は、狭い地域に押し込まれると、機動力が殺されて何にも出来なくなって無力化するから、既に村は詰んでいると言っても良い。
そんな状況に人間を追い込んだ張本人であるプラチナは、高い台を、村から離れた丘の上に組み立てさせ、壇上に登っている。
『プラチナたん、下から見たら縞々パンツが見えてますぞ』
『うむ……貴重なパンチラシーン……なのだろうか?』
両手に拡声器(中国産)を持ち、村へとめがけて、銀髪ロリは華々しく宣戦布告した。
愛らしいハスキーボイスが、周りに響く。
「これより、備中鍬を借りたまま返さない!という、とんでもない大悪行をした人間様の村を攻撃しまーす!
僕としてはとっても心が辛いです。
でも、借りたものを返さないのは、悪魔がやる事です。
きっと、あの村に居る人間様(笑)は、人間の皮を被った悪魔に違いありません。
亜人による亜人のための亜人社会を作るためにっ!
僕たちは彼らを制裁しないといけないんです!」
プラチナの声は、
人間
(
ハムスターマン
)
ではなく、むしろ、亜人に対して向けられていた。
猫や犬耳の亜人達は、慌てて頷き、賛同の声を漏らす。
「わ、わかるんだよー!人間じゃなくて悪魔なんだねー!だから殺してもいいんだねー!わかるよー!」
「にゃー、スカートの中に履いている縞々が、パンツという奴なのかにゃ?」
「バンジャーイ!劣悪人種絶滅政策バンジャーイ!」
「お願いだから、ワシらの村は滅ぼさないで下さいですじゃー!」
今回の戦は、プラチナとシルバーに逆らったら、こうなるぞという意思表示だと、誰もが理解している。
被害者になりたくない亜人達は、拍手し、国王夫妻となったシルバー達を賞賛せざる負えなかった。
人間様に従っても利益は何も得られないが、シルバーに従っていれば、豚人間が減って治安は良くなり、便利な道具が安いレンタル料金で借りられる。
恐怖と利益の二つが、亜人の心を支配している。
「バンジャーイ!」
「豚人間を絶滅させる正義の暗黒王子様バンジャーイ!」
「わかるんだよー!豚人間を討伐してくれるなら、良い人なんだねー!」
亜人の反応を一通りを見終えたプラチナは、愛する夫であるシルバーに顔を向けて微笑んだ。
「それでは頑張ってください!シルバー様!
あなた様の凄さって奴を、徹底的にみんな
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