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036「妖精さん、目安箱を設置する」
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ンビクンしながら、塩を買い、急いで場から立ち去った。
やはり、支配者の椅子は、孤独だ。嫁はたくさん作れても、友達は作れない。
そうやって、シルバーが孤独に黄昏ていると――

『銀髪ロリ嫁キター!』
『プラチナたんっー!』

「シルバー様〜、大変ですー!」 

黒いドレスを着たプラチナが、広場の外側から走ってやってくる。後ろから、骸骨戦士の集団が、ノロノロと遅れて付いてくるから、領民達は迷惑そうだ。
可愛い嫁の存在に癒されたシルバーは、元気を取り戻して、彼女に問いかける。

「プラチナ?そんなに慌てて、どうしたんだ?」

「び、備中鍬のレンタル費用を払わない村が出たんです!
このままじゃ、僕の考えたレンタル制度が大崩壊して、大損なんです!困りました!」

「な、なんだってー!?」

シルバーの心臓が爆発しそうなくらい痛くなりそうだった。だが、亜人の体は、体内に流れる小型ロボットのおかげで、健康を保たれているから気のせいだった。
問題なのは備中鍬を借りパクされた事実。
もう、次がどういう展開になるのか、この世界に慣れつつあるシルバーには容易く想像できる。
ヤクザも国家も舐められたらおしまい。
自分を舐め腐った連中に、嫌がらせをするのが領主の仕事だ。

『許せないお……銀髪ロリを困らせるとか悪党だお……』
『恐らく、よほどの馬鹿か、大きな村なのだろうな……。
骸骨軍団を見て逆らう意志がある時点で、信じられない……』

「借りパクしたのは……どこの村だ?」

怒りを押し殺した、冷たいシルバーの声。
だが、次のプラチナの言葉で、熱した感情が冷やされてしまった。

「人間の村です!」

「え?
プラチナ、もう一度、復唱して」

「人間の村がっ!
備中鍬を借りたまま、永遠に返さない宣言をしたんです!」

「人間の……村?」

『可笑しいお……?』
『うむ……動画を見る限り……亜人はたくさんいたが、人間は一度も登場してないな……』
『これはどういう事だ……?な、なんか怖くなってきたぞっ……!』

シルバーは、この世界に来てから、人間(ホモ・サピエンス)は、一度も見ていない。
だから、可笑しかった。

(どういう事だっ……?
プラチナが言う人間って、誰の事なんだっ……?)


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(´・ω・`)江戸幕府の将軍。徳川吉宗の政策。
誰でも投函できて、中身を覗けるのは、鍵を持っている将軍だけだから、役人の不正を監視する安価な監視網としても運用できるお。(そ
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